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スマホの買い替えサイクルが長期化する中、これからのミッドレンジ市場の主役となるはずの新チップ「Snapdragon 6 Gen 5」のベンチマークスコアが突如として明らかになった。結論から言えば、期待されたCPU性能の向上はほぼゼロ。この冷徹な数字が、今後のスマートフォン市場に一石を投じることになる。
ベンチマーク測定サイト「Geekbench」に姿を現したのは、Honorの次期モデル「Honor X80 Pro Max」とみられる機体だ。計測されたスコアはシングルコア1095、マルチコア3355。驚くべきことに、この数値は前世代のSnapdragon 6 Gen 4を搭載した現行機と完全に横並びである。実質的な処理能力の進化は見送られた、そう判断せざるを得ない。
テスト機は8GBのメモリを積み、次世代のAndroid 16で動作していた。今後、シャオミの「Redmi Note 17 Pro 5G」など、各社のボリュームゾーンを担う主力端末への搭載が確実視されているだけに、このCPU性能の足踏みは一見すると手痛い。
しかし、クアルコムが全く手をこまねいているわけではない。グラフィックを司るGPUには「Adreno 812」が採用され、前世代比で約20%の性能向上を公称している。つまり今回の刷新は、純粋な演算スピードではなく、リッチな描画やゲームの安定性、あるいはオンデバイスAI処理の効率化へ明確に舵を切った結果なのだ。
スマートフォンの進化が成熟期を迎える今、CPUの数字だけで優劣を語る時代は終わりを告げた。このGPUの強化が、実際の日常使いやバッテリー持ちにどう還元されるのか。秋以降に登場するであろう搭載モデルの実力を、静かに見極めたい。
Source:Geekbench

