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ゲーミングPCの勢力図を塗り替える準備は整った。Valveが手がける据え置き型ハード、新型Steam Machineの発売がいよいよ現実味を帯びてきている。
最新のSteamOS 3.8.3ベータ版において、近日公開予定のハードウェアへのサポート強化が明文化された事実は重い。単なるバグ修正の枠を超え、ソフトウェア側が最終段階の最適化に入ったことを示唆している。OSの整備はハードウェア投入における最終工程であり、リリースのカウントダウンが始まったと見て間違いない。
注目すべきは、ハードウェアの投入順序だ。Valveは先に新型コントローラーの情報を解禁したが、これは世界的なコンポーネント不足を逆手に取った巧みな戦略と言える。RAMに依存しない周辺機器を先行させつつ、本命である本体の製造ラインを水面下で着実に整えてきたわけだ。
物流の動きもこの予測を裏付ける。米国の配送拠点にはゲーム機と記された大量の荷物が到着しており、現場の動向からも新型機の存在が浮かび上がる。Steam Deckの成功で培った「PCゲームをコンソール感覚で遊ぶ」というユーザー体験が、今度はリビングの大型モニターに向けて最適化されることになる。
かつてのSteam Machineは、サードパーティ製ハードの乱立による仕様のばらつきが仇となり、市場に浸透しきれなかった苦い過去がある。しかし、現在は自社製OSと、Windows向けタイトルを動かすプロトンによる圧倒的な互換性が武器だ。ハードとソフトの両輪を自社で完全に制御する垂直統合型のアプローチこそ、今のValveが持つ最大の勝機だろう。
開発陣からも「近いうちにニュースを届ける」との言葉が飛び出しており、公式発表はもはや秒読み段階。かつての失敗を糧に、Valveが家庭用ゲーム機市場の覇権にどう挑むのか。ゲーミング業界の地殻変動は、すぐそこまで迫っている。
Source:Steam

