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ファーウェイが世界に衝撃を与えた3つ折りスマホの第2幕が、早くも幕を開けようとしている。2024年9月に登場したMate XTの後継機、Mate XT2が今年10月にも発表される見通しだ。
これは単なるマイナーチェンジではない。折りたたみスマホ最大の弱点である耐久性と折り目を克服し、実用性を極限まで高めたプロ仕様の一台となる。
今回のアップデートで最も注目すべきは、内部を司るKirin 9050 Proチップの存在だ。米国による制裁の逆風をものともせず、独自の半導体設計でオンデバイスAIの処理能力を飛躍的に高めてきた。3つ折りという複雑な構造ゆえに難題だった熱処理についても、新開発の放熱パッケージで解決を図っているという。
先行する競合他社がチップセットの調達に苦慮する中、自社製チップによる垂直統合の強みが遺憾なく発揮される形だ。
ハードウェア面での進化も凄まじい。ヒンジ機構を抜本的に見直したことで、画面を展開した際の凹凸がほぼ解消される。さらに、超柔軟ガラスの採用によって、10インチクラスの大画面をまるで一枚の紙のように扱える耐久性を手に入れた。スタイラスペンにも対応すると目されており、タブレットを完全に置き換える真の生産性ツールへと昇華する。
特筆すべきは、これほど複雑な機構を持ちながら、バッテリー容量を6000mAhまで引き上げてきた点だ。前モデルの5600mAhからさらに上積みし、カメラ構成もフラッグシップ級のMate X7譲りとなる。
5000万画素のメインセンサーにペリスコープ望遠、そして超広角。もはや折りたたみだからカメラは妥協するという言い訳は通用しない。
サムスンやグーグルが依然として2つ折りで足踏みする中、ファーウェイはすでにその先の完成を見据えている。Mate XT2の登場は、スマホが単なる通信機器から、ポケットに入るモバイルワークステーションへと変貌する決定打になるはずだ。独自のHarmonyOSとKirinがもたらす革新は、10月の発表会で再び世界を驚かせるに違いない。

