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サムスンは2026年夏のモバイル市場を制する布陣を完全に整えた。次期フラッグシップ「Galaxy Z Fold 8」を含む3機種の折りたたみスマートフォンを、7月22日に英国・ロンドンで開催されるGalaxy Unpackedで披露する。例年より早い動きの裏には、秋に控える強力な競合への強烈な牽制がある。
今回のラインナップで最大の目玉は、これまでの縦長路線を大胆に修正した「Galaxy Z Wide Fold」の存在。展開時に4:3のアスペクト比を持つ7.6インチディスプレイを採用し、閉じれば5.4インチのコンパクトな姿に変貌する。
これは9月に登場が確実視されるiPhone Foldを明確に射程に捉えた設計。厚さもわずか0.39インチ程度にまで削ぎ落とし、Snapdragon 8 Elite Gen 5という最新の怪物をSoCに据える。
これまでサムスンは、折りたたんだ際の横幅の狭さを片手操作の利便性として強調してきた。しかし市場の要求は、閉じている時こそ普通のスマホと同じ感覚で使いたいという極めてシンプルな方向へシフトしている。Wide Foldの投入は、自らの成功体験を捨ててでもAppleが切り開こうとする領土を事前に包囲する、極めて攻撃的な戦略に他ならない。
一方で、正統進化を果たすFold 8とFlip 8は、デザインの激変を避けつつもヒンジの耐久性や基本性能のブラッシュアップで完成度を極限まで高めてくる。三者三様の個性を提示することで、ガジェット愛好家から一般層までを根こそぎ獲得する構え。パイオニアとしての矜持と、Appleに対する焦燥にも似た警戒感が、この特異な3モデル体制から透けて見える。
Source:Wowtv

