スマートフォン市場における「Ultra」という名称の定義が、今まさに崩れようとしている。
シャオミ(Xiaomi)が近く投入する「Redmi K90 Ultra」は、これまでの常識を覆し、最上位モデルではなく中間グレードへと「格下げ」されることが明らかになった。
事の発端は、RedmiブランドのゼネラルマネージャーであるLu Weibing氏の発言だ。同社は現在、パフォーマンス特化型の「Redmi K90 Max」のリリースを控えている。それに加え、「Ultra」を冠する新モデルの開発も進行していると明言した。
そして、ここからが異例の展開だ。
一般的にスマートフォンのネーミングルールにおいて「Ultra」は、ProやMaxを凌駕するブランドの最高峰を意味する。しかし次期Redmi K90 Ultraは、昨年末に登場した総合力重視の「Pro Max」、そして間もなく登場するゲーム特化の「Max」よりも下位に位置づけられるという。
ベースモデルの「Redmi K90」よりは上位となるものの、ヒエラルキーの明らかな逆転現象が起きているのだ。
この不可解とも思えるラインナップ再編の背景には、ターゲット層をより明確に切り分けようとするシャオミのしたたかな戦略が透けて見える。
「Pro Max」はフラッグシップ級のカメラを搭載した全方位型のハイエンド。「Max」は処理能力を極限まで高めたゲーミング層向け。明確な役割を持たせたこの2トップの存在により、旧来の「全部入り」を意味していたUltraの居場所は別の形へとシフトした。
手頃な価格帯でベースモデル以上のプレミアム感を味わいたい層へ向けた、新たな選択肢としての再定義。
競合他社がこぞって最上位にUltraを冠する中、あえてその暗黙のルールを崩すシャオミの采配。消費者の混乱を招くリスクを負ってでも、各モデルのキャラクターを徹底的に際立たせたいという強気な姿勢の表れだ。
スペック至上主義の象徴だったUltraの称号は、今や柔軟なブランド戦略の駒の一つへと変貌を遂げたのだ。
Source:Weibo

