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GameMTから突如放たれた、100ドル以下のAndroid搭載携帯ゲーム機「PSK5000(Pocket Super Knob 5000)」。高騰を続ける昨今のポータブルゲーミング市場において、この価格設定はあまりにも挑発的だ。
単なる安かろう悪かろうのデバイスではない。スペックシートからは、ターゲット層を明確に絞り込んだ戦略的な取捨選択が浮かび上がる。
先週、上位モデルとなるHelio G99搭載の「EX8」を投入したばかりの同社。息つく間もなく市場に投下された今回のPSK5000は、SoCにMediaTek Helio G85を採用している。
3GBのLPDDR4X RAM、32GBのeMMCストレージという組み合わせは、最新の重い3Dゲームを動かすには力不足。だが、レトロゲームのエミュレーションや軽めのAndroidタイトルを遊ぶには十二分な性能だ。

ディスプレイは5インチのIPS液晶。驚くべきは、この低価格帯でありながら1920×1080ピクセルのフルHD解像度を奢ってきたこと。190×81×13mm、重量わずか195gという軽量コンパクトな筐体に、15W有線充電対応の4000mAhバッテリーを隙なく詰め込んでいる。
そして何より目を引くのが、その特異なハードウェア構成。なんと右側のジョイスティックを大胆に廃止し、代わりにパフォーマンスモードの切り替えスイッチを配置した。
この割り切りこそが、PSK5000の強烈なアイデンティティ。ツインスティックを必要としないクラシックゲームのプレイヤーに完全に照準を合わせ、大幅なコストダウンと独自の操作感を両立させている。
現在、AlibabaではmicroSDカードなしモデルが91ドルから。128GBのカード付きでもジャスト100ドルという破格の設定。黒、青、オレンジ、白とポップな4色展開も、カジュアル層やガジェット好きの所有欲を的確に刺激する。
右スティックを削るという禁じ手を使ってまで、100ドルの壁を破ったPSK5000。実用性を担保しつつ、中国メーカー間で繰り広げられる不毛なスペック競争から鮮やかに離脱した。
Source:Alibaba

