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次世代のハイエンドスマートフォンを狙っているなら、予算の大幅な見直しが必要になる。
OnePlus、iQOO、Redmi。これまで「高コスパ」を武器にしてきた中国ブランドが、次期フラッグシップ機で一斉に大幅な値上げに踏み切る。2nmプロセス製造チップという最先端技術の代償として、価格の壁が大きく引き上げられようとしているのだ。

中国の著名リーカーDigital Chat Stationの最新情報によると、これら3社は次期2nmフラッグシップモデルの開始価格を約5,000元(約725ドル)に設定し、足並みを揃える見通し。
現在、Redmi K90 Pro MaxやOnePlus 15の最小構成モデルは3,999元(約580ドル)。
次期モデルのRedmi K100 Pro Max(グローバル市場ではPoco F8 Ultraとして展開予定)などでは、一気に25%以上も価格が跳ね上がる計算になる。
さらに消費者にとって痛手なのが、メモリ構成の据え置き。
価格は上がるにもかかわらず、ベースモデルのスペックは12GBのRAMと256GBのストレージのまま。実質的な負担増は数字以上に大きい。
なぜここまで一気に高騰するのか。最大の要因は、2nmプロセスノードの桁違いな製造コストだ。
微細化の限界に挑む新技術は、初期段階での歩留まりの低さやウェハー価格の高騰を招く。心臓部となるチップセットの調達費が跳ね上がれば、当然それは端末価格へ直結する。
これまで薄利多売でシェアを奪ってきた中国メーカーでさえ、もはやコスト吸収の限界を超えた。
彼らが横並びで5,000元台の強気な価格設定を余儀なくされる現状。それは、ハイエンドスマホ市場全体のベースラインが一段底上げされることを意味している。
最先端の2nmチップを手に入れる対価は、我々消費者の財布に容赦なくのしかかる。
ベースモデルでさえ容易に手が出せない価格帯へと突入する中、市場の需要はより安価で実用的なミドルハイクラスへと急速にシフトしていくはずだ。
各メーカーは単なる処理速度の向上だけでなく、その高価格に見合うだけの明確な付加価値を提示できなければ、これからの市場で生き残ることは厳しい。

