テック界の著名なリーカー、ローランド・クヴァント氏らが、サムスンの新型モバイルバッテリー「EB-U2500」の情報を公開した。これは単なる充電器ではない。
Androidユーザーが長年、指をくわえて見ていたiPhoneのMagSafeのような「吸い付く」体験を実現する、Qi2規格に対応した純正アクセサリーなのだ。
これまでのGalaxyも「Qi2対応」を謳ってはいたが、本体に磁石が内蔵されていないため、結局は磁石付きのケースを買わされるという「お預け」状態が続いていた。
しかし、このバッテリーの登場は、次期フラッグシップであるGalaxy S26シリーズが、ついに「裸」で磁石を内蔵することを事実上、裏付けていると言ってもいいだろう。
Source:WinFuture

記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
判明したEB-U2500のスペックと冷酷な現実

期待に胸を膨らませて詳細を読み進めた私は、ある数字を見て一瞬、動きが止まった。容量が5,000mAhしかないのだ。リチウムイオン電池のエネルギー変換効率が、如何に優秀であるかを差し置いても、無線充電でロスされるエネルギーを考えれば不足感が増してくる。
まずは、現在流出しているスペックを整理してみよう。
| 項目 | 詳細スペック |
| 型番 | EB-U2500 |
| バッテリー容量 | 5,000 mAh |
| ワイヤレス充電 | 最大 15W(Qi2規格) |
| 有線充電(出力) | 最大 20W |
| 本体への充電 | 最大 25W |
| 特殊機能 | 折りたたみ式キックスタンド内蔵 |
| 予想価格 | 59.99ユーロ(約1万円弱) |
Qi2.2ではなく、Qi2なのは少しだけ残念ではある。というか、そもそもGalaxy S26 Ultraのような大容量バッテリーを積んだモデルを、5,000mAhのモバイルバッテリーでフル充電するのは物理的に不可能という悲しい現実。
5,000mAhという選択が示すサムスンの「割り切り」

なぜサムスンは、もっと大容量のモデルを最初に出さなかったのか。ここに、彼らが描く新しいライフスタイルの「エゴ」が見え隠れする。
大容量にすれば重くなり、せっかくの磁力も自重で剥がれやすくなる。だからこそ、あえて「背面に貼り付けたままスマホを使える軽さ」を優先したのだろう。
背面にはキックスタンドまで付いている。つまりこれは「充電器」というより、「動画視聴やデスクワークを支える、電源付きのスタンド」として設計されているのだ。
正直に言えば、この容量で70ドル(約1万円)近い価格設定は、ガジェット好きの私からしても「強気すぎる」と感じざるを得ない。
サードパーティ製の安くて大容量なQi2バッテリーが溢れる中で、あえて純正を選ぶ理由は、もはや「サムスンのロゴ」と「安心感」という、目に見えない付加価値に集約される。
もしあなたが、ケーブルの煩わしさから解放される未来を 1分1秒でも早く体験したいなら、このEB-U2500は間違いなく「買い」のリストに入る。
しかし、もし「スマホを2回フル充電したい」という実利を求めるなら、期待外れに終わる可能性が高い。
私は、このバッテリーがGalaxy S26 Ultraの巨体を支えきれるのか、磁力がどの程度強力なのか、今から不安と期待が入り混じっている。



