あの高い買い物が、ようやく報われる時が来た。
2024年末、期待を胸にPS5 Proを手に取ったものの「確かに綺麗だけど、劇的かと言われると……」と、心のどこかでモヤモヤを感じていたのは、私だけではないはずだ。
趣味にしては高額な支払いや、家族への言い訳。それらを背負ってまで手に入れたマシンの真価が、2026年3月末、ついに解禁される。
ソニー独自の超解像技術「PSSR 2.0」の登場だ!そしてこれは単なる「微修正」ではない。ハードウェアの限界をAIが力技でこじ開ける、まさにOSの心臓部を入れ替えるような大手術なのだ。
PS5 Pro向けの大型アップデート「PSSR2.0」いよいよ来る。噂情報まとめ
— のわの:げーみんぐ (@Gust_FAN) January 13, 2026
– アップデート時期は1月~3月頃
– FSR4によく似た機能をPS5Proに実装
– 以前よりも画質やパフォーマンスが向上
– 70~80fpsに留まっていたゲームもフレームレートを引き上げる
– 低解像度のクラシックゲームも高解像度化
-… pic.twitter.com/GkyDyttNsi
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3月末のアップデートでPS5 Proが化ける理由

今回のアップデートの核心は、AMDの最新技術「FSR 4」をベースにした、全く新しいAIアルゴリズムの採用にある。
これまでのPSSRは、言わば「静止画を綺麗にする技術」の延長線上にあった。
しかし、2.0では「動き」の中での補完能力が劇的に向上する。
具体的には、これまで70〜80fpsで頭打ちになっていたタイトルが、AIによるフレーム生成(Frame Generation)によって、120fpsの領域へ足を踏み入れる。
120fpsの滑らかさを一度体験すれば、もう60fpsには戻れない。あのヌルヌル動く感動が、ついに4K解像度と両立するのだ。
さらに、システム開発側の視点で見れば、メモリ使用量の削減も大きなトピックだ。AIの処理効率が上がることで、GPUの負荷が下がり、その余力をさらなるグラフィック向上に回せるようになる。
これは、ソフトウェアによる「実質的なスペックアップ」に他ならない。
PSSR 2.0で何が変わるのか。性能比較まとめ
今回のアップデートによる変化を、現在判明している情報から整理した。特に注目すべきは、現行タイトルだけでなく「過去の遺産」への対応だ。
| 機能項目 | PSSR 1.0 (従来) | PSSR 2.0 (3月末〜) |
| ベース技術 | 初代AIアップスケーリング | AMD FSR 4ベースの最新AI |
| フレーム生成 | 非対応タイトルが多い | 標準サポートによる大幅なfps向上 |
| 目標解像度/fps | 4K/60fpsが主流 | 4K/120fpsの安定化 |
| 旧作への対応 | 一部タイトルのみ | クラシック作品の低解像度を4K化 |
| 視覚的バグ | 輪郭のチラつき(ゴースト) | デバッグツールによる大幅な抑制 |


これまで「バイオハザード」や「サイレントヒル2」といったタイトルで報告されていた、特有のチラつき。
あれを「仕様だから仕方ない」と諦めていたが、ソニーは専用のデバッグツールを用意してまで、この不具合を根絶しようとしている。
この執念には、正直驚かされた。
過去の名作が最新画質に蘇る喜び
私が今回のニュースで最も震えたのは、PlayStation Classics、つまり過去の低解像度タイトルもアップスケーリングの対象になるという点だ。
思い出の中では美しかったあのゲームも、今の4Kテレビで見るとドットが粗くてガッカリすることがある。
しかし、PSSR 2.0は、その「思い出の補正」をAIが物理的に再現してくれる。低解像度のテクスチャをAIが推測し、高精細な4K映像として描き直す。
これは、ただの互換機能を超えた「リマスター工場」が本体に内蔵されるようなものだ。PS Plusのプレミアムプランに入りながら、あまりクラシック作品に触れてこなかったユーザーも多いだろう。
だが、このアップデート以降、あなたのライブラリは文字通り「宝の山」に変わる可能性がある。
なぜ今なのか。ソニーが描く2026年の戦略

ここで少し、意地悪な視点を持ってみよう。
「なぜ発売時にこの完成度で出せなかったのか?」という疑問だ。
高額なハードを売っておきながら、1年以上経ってから真の力を解放する。ユーザーとしては、少し待たされた気分になるのも無理はない。
だが、これが現代のガジェットの戦い方なのだ。ハードウェアを売って終わりではない。
AIという「魂」を後から吹き込み、製品の寿命をソフトウェアで延ばしていく。ソニーは、PS5 Proを「完成された製品」ではなく「進化し続けるプラットフォーム」として定義し直したのだろう。
2026年後半には、あの「モンスター級の期待作」も控えている。そのための土壌を、この3月末に完成させる。
そう考えると、このタイミングでのアップデートは、極めて計算された戦略的な一手だと言わざるを得ない。




