2026年1月13日。韓国の業界紙TheElecが放った一報を読み、私は思わず天を仰いだ。最新ガジェットを追う者にとって、新型モデルの発表は祭りのようなものだ。しかし、今回流れてきた情報は、期待に胸を膨らませるファンを冷酷に突き放す内容だった。
「結局、中身は去年と同じじゃないか」
そんな独り言が漏れるのを止められなかった。私たちが夢見た次世代の飛躍は、少なくともPlusモデルに関しては、どこか遠い場所へ置き去りにされてしまったようだ。
今のスマホに限界を感じ、そろそろ最新機種へ、と考えていたあなたにとって、このニュースは無視できない警告になるだろう。
Source:TheElec
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前作の影が色濃く残るGalaxy S26 Plusの正体

今回のレポートが突きつけた事実は、あまりにもストレートだ。開発期間の短さが災いしたのか、土壇場でキャンセルされたEdgeモデルの穴埋めなのか。
理由はどうあれ、Galaxy S26 Plusは前モデルであるS25+の控えめなアップグレード、もっと言えば「ほぼ完全なコピー」になるという。
最も衝撃的なのは、ディスプレイだ。6.66インチのAMOLEDパネルは、S25+から1対1で引き継がれる。ベースモデルのS26が画面サイズを拡大し、最上位のUltraが最新のM14パネルを採用して進化を謳歌する中で、Plusだけが時計を止めたまま取り残されている。
元システム開発者としての視点で見れば、これはコストとリスクを極限まで抑えた守りの布陣だ。しかし、いちユーザーとしての私は、この変化のなさに猛烈な寂しさを感じてしまう。革新を止めた王者に、私たちは何を期待すればいいのだろうか。
刷新されたのはカメラの外観と脳ミソのみという現実

もちろん、すべてが同じというわけではない。いくつかの変更点は用意されているが、それがあなたの心を動かす決定打になるかは微妙なところだ。主な変更点を整理すると、以下のようになる。
Galaxy S26 Plusの主な変更点と現行維持スペック
| 項目 | 内容 | 評価 |
| ディスプレイ | 6.66インチ AMOLED(前作継承) | 進化なし |
| プロセッサ | Snapdragon 8 Elite Gen 5 / Exynos 2600 | 着実な進化 |
| カメラ外観 | 従来のリング型からカメラバンプ形式へ変更 | デザインの好み |
| AI機能 | 最新のGalaxy AI搭載 | ソフトウェア依存 |
| 生産予定数 | わずか60万台(Ultraは360万台) | 明らかな格差 |
プロセッサの刷新は当然として、見た目の変化は「カメラリング」が「カメラバンプ(台座)」に変わる程度だという。内部のセンサーが劇的に進化するならまだしも、外側のガワをいじるだけの変更なら、それはもはやお色直しに近い。
最新のAI機能にしても、OSアップデートで旧モデルに降りてくる可能性を考えれば、ハードウェアとしてのPlusを選ぶ理由は、日に日に薄れていくように感じてならない。
サムスンが描くあからさまな格差社会の構図
今回のニュースで私が最も驚き、そして呆れたのは、その生産計画の数字だ。サムスンはUltraを360万台も作る一方で、Plusはわずか60万台しか用意しない。この極端な数字が何を示しているか、賢明なあなたならお気づきだろう。
メーカーは確信しているのだ。ユーザーは「最高峰のUltra」か「手軽な無印」のどちらかしか選ばないと。Plusはもはや、ラインナップを埋めるための数合わせ、あるいは選択肢があるように見せるための「幽霊」のような存在になりつつある。
かつては画面サイズと価格のバランスが取れた名脇役だったPlusだが、2026年モデルにおいては、主役の座を追われたどころか、舞台の袖にすら立たせてもらえない。この露骨な扱いの差は、一人のガジェット好きとして、少しばかり胸が痛む。
迷えるユーザーが今取るべき賢い生存戦略

この情報を踏まえて、私たちはどう振る舞うべきか。結論を急ぐなら、Plusを盲目的に待つ必要はない。もしあなたが、真の技術革新を手にしたいのであれば、迷わずUltraへ突撃すべきだ。そこには最新のM14パネルと、サムスンの総力が注ぎ込まれている。
一方で、もしあなたが「今のS25 Plusで十分満足している」のなら、無理に買い替える理由は見当たらない。今回のS26+は、ハードウェアの進化というよりも、ソフトウェアのマイナーチェンジに近い。
- 圧倒的なスペックが欲しいなら、2026年2月25日の発表を待ってUltraを予約する
- 今のサイズ感が好きなら、あえて型落ちとなるS25+を安く手に入れる
- 画面の変化を楽しみたいなら、サイズアップする無印のS26を検討する
「最新だから」という理由だけで高い金を払う時代は終わった。メーカーが手を抜いた部分に、私たちが付き合う必要はないのだ。自分のライフスタイルに本当に必要なのは、最新の型番なのか、それとも確かな体験なのか。今一度、冷静に自分に問いかけてみてほしい。




