Xiaomi 17 Ultraはもうすぐ発売!?もしかしてクリスマスに間に合う?1インチセンサー「最後の名機」になる理由とカメラ性能の真実

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正直なところ、不意打ちを食らいました。

私たちガジェット好きにとって、スマートフォンの発売サイクルというのは、ある種のカレンダーのようなものです。「秋にiPhoneが出て、年末にチップセットが発表され、春節明けの2月頃に中華スマホの真打ちが登場する」。このリズムに合わせて、私たちは貯金をしたり、今使っている機種との別れを惜しんだりして心の準備を整えます。

ところが、Xiaomiはどうやらそのカレンダーを破り捨てようとしているようです。

「Xiaomi 17 Ultraが、クリスマス前に発売されるかもしれない」。

このリーク情報を目にした瞬間、私の脳内では「歓喜」と「困惑」が同時に走り出しました。「早すぎる! まだボーナスの使い道を決めていないのに!」という嬉しい悲鳴。そして、「なぜこのタイミングなのか?」という純粋な疑問。

今回は、予想外のスピードで迫りくるXiaomi 17 Ultraの全貌と、そこに見え隠れするXiaomiの焦り、あるいは自信について、いちユーザーとしての感情を交えながら深掘りしていきます。スペック表の数字だけでは見えてこない、この異質なフラッグシップの正体に迫りましょう。

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異例の「12月発売説」なぜXiaomiは生き急ぐのか

これまでの「Ultra」シリーズを知る人なら、今回のニュースがいかに異常事態か分かるはずです。歴代のXiaomi Ultraモデルは、通常2月以降、春の訪れと共に登場するのが通例でした。それが12月? しかも中旬?

リーカーのSmart Pikachu氏によると、予約注文は12月15日から25日の間に開始され、12月18日には発表される可能性があるとのこと。

なぜこれほど前倒しにするのでしょうか。 一つ考えられるのは、競合他社への強烈な牽制です。同じく10月、11月にフラッグシップを発表したVivoやOPPOに対し、「真の王者は最後に現れる」のではなく、「王者は年を越させない」という強気のメッセージを感じます。

また、単純にクリスマス商戦にぶつけたいという意図もあるでしょう。しかし、私たちガジェットオタクからすれば、これは「最高のクリスマスプレゼント」になるか、あるいは「未完成のまま世に出される見切り発車」になるか、賭けのような側面もあります。

このヒリヒリするような緊張感こそ、最新ガジェットを追う醍醐味ではあるのですが。

カメラ構成の劇的な変化

今回のリークで最も心がざわついたのは、カメラに関する記述です。

「Xiaomi 17 Ultraは、事実上、1インチのメインカメラを搭載した最後のフラッグシップスマートフォンとなる」

1インチセンサー。それは私たちに「スマホでここまで撮れるのか」という夢を見せてくれた魔法の石でした。コンデジを過去のものにし、夜景を昼間のように、ボケ味を一眼レフのように描いた立役者です。

そしてそれが「最後」になるかもしれない。

これは、センサーサイズを巨大化させる物理的な競争が限界に達し、これからはAIやレンズ設計、あるいは全く新しいセンサー技術で勝負するフェーズに移ることを示唆しているのかもしれません。

つまり、Xiaomi 17 Ultraは、物理で殴る時代の「最終到達点」であり、ある種のロマンの塊になる可能性があります。

さらに気になるのは、「サブズームカメラの廃止」です。 これまでは中望遠と高倍率の2つの望遠レンズを搭載していましたが、これをアップグレードされたシングルズームカメラに統合するとのこと。

「え、レンズ減るの? 退化じゃん」

一瞬そう思いました。しかし、冷静になってみると、これは「可変焦点レンズ」や「超高画素クロップ」の技術が成熟した証拠かもしれません。レンズの数を減らして内部スペースを確保し、バッテリーや冷却に回す。あるいは、一つのレンズで全距離をカバーできる自信の表れか。

減らすことは、増やすことよりも勇気が要ります。Xiaomiがその勇気を行使したのなら、そこには必ず「勝算」があるはずです。私はその勝算を、ファインダー越しに確かめたくてウズウズしています。

脳みそは「Snapdragon 8 Elite Gen 5」

搭載されるチップセットは「Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5」と噂されています。 名称が少々複雑になっていますが(Gen 5なのかEliteなのか)、要するに「現時点で人類が手に入れられる最高峰の処理能力」を持っているということです。

Xiaomi 15 Ultraとほぼ同価格でこれが手に入るなら、コストパフォーマンスという言葉では片付けられない価値があります。処理能力の向上は、ゲームのためだけではありません。先述した新しいカメラシステム、特にシングル化されたズームレンズの画像処理において、このモンスターチップのAI性能がフル活用されるはずです。

「ハードウェアの不足をソフトウェア(AI)で補う」。その計算を瞬時に行うための頭脳。そう考えると、このチップセットは単なる演算装置ではなく、カメラの一部と言っても過言ではありません。

グローバル展開の「おあずけ」

さて、ここで現実的な話に戻りましょう。 この12月発売のお祭り騒ぎは、あくまで「中国国内」での話である可能性が高いです。

私たち日本を含むグローバルユーザーにとって、実際に手に取れるのは来年の2月、スペインで開催されるMWC(モバイル・ワールド・コングレス)の頃になると予想されます。

この「2ヶ月のラグ」。 昔なら「早く日本でも出してくれよ」と憤慨していたところですが、最近の私は少し違います。中国版のレビュー動画がYouTubeに溢れ、作例がSNSにアップされるのを指をくわえて眺めるこの期間。これが意外と嫌いじゃないですね…

なぜなら、ブログのネタの息が長くなるから…

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