「どうせ自分のPoco F5 Proは、もう最新アップデートは来ないだろう…」そんな風に諦めていたXiaomiユーザーに、衝撃的な情報が舞い込みました。Xiaomiは、最新OS「HyperOS 3」の展開を拡大していますが、その戦略は私たちの予想の斜め上を行くようです。
最新のAndroid 16へ移行できない旧フラッグシップモデルにも、HyperOS 3(の体験)が提供される準備が進んでいるというのです。
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「OSの更新」と「UIの体験」を切り離す戦略
通常、OSのメジャーアップデートが終了したモデルは、UI(ユーザーインターフェース)の更新も止まるのが一般的です。しかし、Miコミュニティのテストログから判明したのは、Xiaomiが「OSのバージョン」と「UIの体験」を切り離して考えている、という事実です。
つまり、Androidのメジャーアップデートは提供されなくても(例:Android 15のまま)、見た目や操作感は最新のHyperOS 3に更新される、という「延命措置」が取られる可能性が高いのです。
現在、Poco F5 ProやPoco X6 Neo、さらにRedmi Note 12T ProやRedmi Note 13 5G、Redmi K60 Proといった人気モデルで、HyperOS 3の内部ベータテストが開始されています。これらの多くはAndroid 15ベースでHyperOS 3が動くことになります。

Android 13ベースでもHyperOS 3が動く?
しかし、本当に驚くべきはここからです。 Xiaomi 12、Xiaomi 12S Pro、Xiaomi 12S Ultra、さらにはPad 6 Proといった、一世代前のフラッグシップ機。これらに対しては、なんとAndroid 13ベースのHyperOS 3アップデートが開発中だというのです。
他にもXiaomi 12T Pro、Xiaomi 13 Lite、MIX Fold 2などもテストが進行中とされています。これは、ソフトウェアサポートが終了しつつあるデバイスのユーザーにとって、非常に大きな意味を持ちます。
「OSの壁」を超えて旧機種を救済する戦略
通常、OSのメジャーアップデートが終了したモデルは、UI(ユーザーインターフェース)の更新も止まるのが一般的です。しかし、Miコミュニティのテストログから判明したのは、Xiaomiが「OSのバージョン」と「UIの体験」を切り離して考えている、という事実です。
つまり、Androidのメジャーアップデートは提供されなくても(例:Android 15のまま)、見た目や操作感は最新のHyperOS 3に更新される、という「延命措置」が取られる可能性が高いのです。

現在、HyperOS 3の内部ベータテストが開始されている、主要な対象12機種には以下が含まれます。
| シリーズ | 対象モデル(内部ベータテスト中) |
| Redmi | Redmi Note 12T Pro, Redmi Note 13 5G, Redmi K60 Pro |
| Poco | Poco F5 Pro, Poco X6 Neo |
| Xiaomi | Xiaomi 12, Xiaomi 12S Pro, Xiaomi 12S Ultra, Pad 6 Pro |
| その他 | Xiaomi 12T Pro, Xiaomi 13 Lite, Civi 3, MIX Fold 2 |
まとめ
今回のXiaomiの動きは、「古いデバイスだから切り捨てる」という業界の悪しき慣習に対する、一つのアンチテーゼかもしれません。OSのコアが古くても、UIが最新になれば体感は大きく変わります。
もちろん、これらはまだ内部ベータテストの段階であり、安定版がいつ配信されるかは不明です。しかし、「自分のXiaomi 12は、まだ戦える」――そう思わせてくれる、非常に喜ばしいニュースと言えるでしょう。

