お気に入りのガジェットを追いかけていると、時折、時間の流れが歪むような感覚に陥りませんか? 「ついこの間、Poco F6の話題で盛り上がったばかりなのに」──。
そんな我々の感慨をよそに、テクノロジーの世界は足早に次の情報を伝えに走っているようです。そう、次期モデル「Poco F8 Pro」の足音が、タイの認証機関から聞こえてきたのです。これは単なる噂話ではありません。パフォーマンス重視のミッドレンジ市場に、新たな「変化」の波が訪れようとしています。
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さて、今回飛び込んできた情報の核心は、タイのNBTC(国家放送電気通信委員会)認証です。ここで「2510DPC44G」というモデル番号が確認され、これがグローバル版「Poco F8 Pro」のものであることが確定しました。
この情報だけなら「ふーん、次も出るんだ」で終わってしまいます。しかし、ガジェット好きの我々にとって興味深いのは、その「中身」が何になるのか、という予測ゲームです。
Poco Fシリーズは、しばしば中国国内モデルであるRedmi Kシリーズのリブランド(看板の掛け替え)であることは公然の秘密。例えば、Redmi K80はPoco F7 Proとしてグローバル市場に登場しました。
今回もそのパターンを踏襲するならば、最近中国で発表された「Redmi K90」シリーズが、そのまま「Poco F8 Pro」としてデビューする可能性が極めて高いと言えます。

さらに興味深いことに、認証を通過したのは1モデルだけではありません。「25102PCBEG」というモデル番号の「Poco F8 Ultra」なる存在も確認されています。これは、Redmi K90 Pro Maxのグローバル版にあたるのではないか、と囁かれています。
しかし、ここで一つの問題が生じます。それは発売スケジュールです。Poco F7が2025年3月、F6が2024年5月と、Pocoシリーズのリリースには一貫性がありません。我々はいつ、この新しいパフォーマンス・モンスターを手にすることができるのでしょうか?
過去のデータが未来を予測する上で役に立たないという事実は、我々消費者に「待つべきか、今買うべきか」という永遠の問いを突きつけます…結局は欲しい時が買い時ってことなんですけど、こうして次々出されると悩む事が増えて困りますよね。

まとめ
今回の認証通過のニュースは、単なる新製品の予告以上の意味を持っていると私は感じています。それは、「高性能」と「コストパフォーマンス」というPocoの哲学が、Redmiという兄弟ブランドの影を借りながらも、確実にグローバル市場で進化し続けている証左です。
我々ユーザーは、結局のところ「名前(PocoかRedmiか)」ではなく、「実体験(パフォーマンス)」にお金を払います。もしF8 Proが本当にK90の力を秘めて登場するなら、それはミッドレンジ市場の勢力図を再び塗り替える「事件」になるでしょう。公式の発表はまだですが、この焦らされる感覚こそ、新しいガジェットを待つ最大の醍醐味なのかもしれません。さあ、Xiaomiは我々の期待という名のハードルをどう超えてくるでしょうか。

