スマートフォンの進化が止まらない今日この頃、新しい機種が登場するたびに「今度のスマホはどれだけ速いんだろう?」とワクワクしますよね!特に、ゲームを快適にプレイしたい、重いアプリもサクサク動かしたい、そんなヘビーユーザーにとって、スマホの処理性能は絶対に譲れないポイントです。
そんなスマホの性能を測る上で、一つの大きな指標となるのが**「AnTuTuベンチマークスコア」**。毎月発表されるこのランキングは、さながらスマホ界のF1レースのようで、どのメーカーのどのチップセットが最速の座に輝くのか、世界中のガジェット好きが注目しています。
そして、2025年5月最新のAnTuTuフラッグシップスマートフォンランキングが発表され、業界に衝撃が走りました! なんと、Qualcommの最新鋭SoC「Snapdragon 8 Elite」の“上位バージョン”を搭載した「RedMagic 10S Pro+」が、圧倒的なスコアで頂点に君臨したのです!
この記事では、この最新AnTuTuランキングの結果を徹底的に分析し、Snapdragon 8 Eliteの驚異的なパフォーマンスの秘密、そしてライバルであるMediaTek Dimensity 9400+の健闘ぶり、さらにはランキングから見えるスマホ業界の最新トレンドまで、余すところなく解説していきます。
「今、一番速いスマホはどれ?」「SnapdragonとDimensity、結局どっちがいいの?」「次のスマホ選びの参考にしたい!」そんなあなたの疑問に、この記事がズバリお答えします!
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AnTuTuランキング2025年5月版 – 王座に輝いたのは誰だ?

まずは、気になるランキングの結果を詳しく見ていきましょう。今回発表された2025年5月のAnTuTuフラッグシップスマートフォンランキングは、まさに手に汗握るデッドヒートとなりました。
👑 第1位:RedMagic 10S Pro+ (Snapdragon 8 Elite 上位バージョン) – 平均スコア: 2,951,251
栄えあるトップに輝いたのは、ゲーミングスマホでお馴染みのRedMagicブランドから登場した「RedMagic 10S Pro+」。その心臓部には、Snapdragon 8 Eliteの通常版をさらにパワーアップさせた「上位バージョン(オーバークロック版)」が搭載されています。スコアは驚異の295万点超え!これは、まさに異次元のパフォーマンスと言えるでしょう。後ほど、この「上位バージョン」の秘密にも迫ります。
🥈 第2位:Vivo X200 Ultra (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,907,396
僅差で2位につけたのは、Vivoのフラッグシップモデル「X200 Ultra」。こちらはSnapdragon 8 Eliteの通常版を搭載しています。それでも290万点を超える高いスコアを叩き出しており、Snapdragon 8 Eliteの基本性能の高さが伺えます。
🥉 第3位:iQOO Neo 10 Pro+ (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,891,558
続く3位もSnapdragon 8 Elite搭載機、「iQOO Neo 10 Pro+」がランクイン。VivoのサブブランドであるiQOOは、高性能とコストパフォーマンスで人気を集めていますが、フラッグシップモデルでもその実力を遺憾無く発揮しています。
MediaTek Dimensity 9400+も猛追!トップ10の顔ぶれ

Snapdragon勢が上位を占める中、MediaTekの最新フラッグシップSoC「Dimensity 9400+」も負けてはいません。トップ10の中に3機種がランクインし、その存在感を強くアピールしています。
- 第4位:OnePlus Ace 5 Ultra (Dimensity 9400+) – 平均スコア: 2,886,176
- 第5位:Vivo X200s (Dimensity 9400+) – 平均スコア: 2,872,437
- 第9位:Oppo Find X8s+ (Dimensity 9400+) – 平均スコア: 2,817,245
特にOnePlus Ace 5 Ultraは、Dimensity 9400+搭載機として最上位の4位に入り、Snapdragon勢に肉薄するスコアを記録。MediaTekの技術力の進化を強く印象付けました。
Snapdragon 8 Elite搭載機がランキングを席巻!

トップ10全体を見渡すと、Snapdragon 8 Elite(上位バージョン含む)を搭載したスマートフォンが7機種もランクインしており、その圧倒的な強さが際立っています。
- 第6位:Oppo Find X8 Ultra (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,851,022
- 第7位:iQOO 13 (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,848,388
- 第8位:Honor GT Pro (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,845,563
- 第10位:OnePlus Ace 5 Pro (Snapdragon 8 Elite) – 平均スコア: 2,748,418
この結果から、2025年前半のハイエンドスマートフォン市場において、Snapdragon 8 Eliteがパフォーマンス面で一歩リードしていると言えそうです。
【参考】AnTuTuフラッグシップスマホ性能ランキング (2025年5月)
順位 | 機種名 | SoC (チップセット) | 平均スコア |
---|---|---|---|
1 | RedMagic 10S Pro+ | Snapdragon 8 Elite (上位バージョン) | 2,951,251 |
2 | Vivo X200 Ultra | Snapdragon 8 Elite | 2,907,396 |
3 | iQOO Neo 10 Pro+ | Snapdragon 8 Elite | 2,891,558 |
4 | OnePlus Ace 5 Ultra | Dimensity 9400+ | 2,886,176 |
5 | Vivo X200s | Dimensity 9400+ | 2,872,437 |
6 | Oppo Find X8 Ultra | Snapdragon 8 Elite | 2,851,022 |
7 | iQOO 13 | Snapdragon 8 Elite | 2,848,388 |
8 | Honor GT Pro | Snapdragon 8 Elite | 2,845,563 |
9 | Oppo Find X8s+ | Dimensity 9400+ | 2,817,245 |
10 | OnePlus Ace 5 Pro | Snapdragon 8 Elite | 2,748,418 |
※このランキングはAnTuTuによって発表されたものであり、少なくとも1,000回の有効なベンチマークテストに合格した機種が対象です。全てのフラッグシップスマートフォンが掲載されるわけではありません。
なぜRedMagic 10S Pro+はここまで速いのか?「Snapdragon 8 Elite 上位バージョン」の秘密

今回のランキングで最も注目すべきは、やはり首位を獲得したRedMagic 10S Pro+に搭載されている「Snapdragon 8 Elite 上位バージョン」でしょう。「上位バージョン」とは、一体何が違うのでしょうか?
記事によると、これは「基本的に、標準SoCのオーバークロック版」とされています。
オーバークロックとは?
ご存知の方も多いと思いますが、オーバークロックとは、CPUやGPUなどのクロック周波数(動作速度の目安)を、メーカーが設定した定格よりも高く設定することで、処理性能を引き上げる行為を指します。パソコンの自作パーツなどではお馴染みの手法ですね。
つまり、RedMagic 10S Pro+に搭載されているSnapdragon 8 Eliteは、通常版よりも高いクロック周波数で動作するようにチューニングされている可能性が高いのです。これにより、CPUやGPUの処理能力が向上し、ベンチマークスコアの向上、そして実際のゲームプレイなどにおけるパフォーマンスアップに繋がります。

なぜRedMagicはオーバークロック版を採用したのか?
RedMagicブランドは、一貫して「ゲーミングスマホ」というカテゴリーに特化してきました。ゲーミングスマホのユーザーが最も重視するのは、言うまでもなく「快適なゲーム体験」であり、そのためには最高の処理性能が不可欠です。
RedMagicは、Snapdragon 8 Eliteというただでさえ高性能なSoCをさらにオーバークロックすることで、ライバル機種に対して明確な性能的アドバンテージを打ち出し、コアなゲーマー層に強くアピールする戦略をとったと考えられます。
オーバークロックのメリットと注意点
オーバークロックの最大のメリットは、もちろん性能向上です。特に、コンマ1秒の反応速度が勝敗を分けるようなシビアなゲームプレイにおいては、この性能差が大きな意味を持つことがあります。
しかし、オーバークロックには注意点もあります。
- 発熱の増加
クロック周波数を上げると、SoCの発熱量が増加する傾向にあります。RedMagicのようなゲーミングスマホは、この発熱を効率的に冷却するための強力な冷却システム(大型ヒートシンクや冷却ファンなど)を備えていることが一般的です。 - バッテリー消費の増加
高い性能を発揮するということは、それだけ多くの電力を消費するということでもあります。バッテリー持ちへの影響も考慮する必要があるでしょう。 - 安定性
過度なオーバークロックは、システムの不安定化を招く可能性もあります。メーカー純正のオーバークロック版であれば、安定動作する範囲でチューニングされていると考えられますが、個人でのカスタムROM導入などによる過度な設定変更はリスクを伴います。
RedMagic 10S Pro+が、これらの課題をどのようにクリアし、高いパフォーマンスと安定性を両立させているのか、非常に興味深いところです。おそらく、Snapdragon 8 Eliteのポテンシャルを最大限に引き出すための、ハードウェア(冷却機構)とソフトウェア(電力管理、パフォーマンススケジューリング)両面からの最適化が施されていることでしょう。
Snapdragon 8 Elite vs Dimensity 9400+ – フラッグシップSoC頂上決戦の行方

今回のランキングは、QualcommのSnapdragonとMediaTekのDimensityという、モバイルSoC市場における二大巨頭の最新フラッグシップチップ同士の戦いという側面も持っています。
Snapdragon 8 Eliteの強さ
Snapdragon 8 Eliteは、その名の通りQualcommの「エリート」なSoCであり、CPU、GPU、AI処理能力など、あらゆる面で前世代から大幅な進化を遂げていると言われています。今回のランキングでトップ10の7割を占めたことからも、その総合力の高さは明らかです。特に、多くのスマートフォンメーカーに採用されているという事実は、性能だけでなく、供給の安定性やメーカー側の開発のしやすさといった点でも優れていることを示唆しています。
Dimensity 9400+の健闘と可能性
一方のDimensity 9400+も、決して侮れない存在です。MediaTekは近年、Dimensityシリーズでハイエンド市場での評価を急速に高めており、特にCPU性能や電力効率の面でSnapdragonに匹敵、あるいは凌駕する場面も見られるようになってきました。
今回のランキングでも、Dimensity 9400+を搭載したOnePlus Ace 5 UltraやVivo X200sが上位に食い込み、Snapdragon 8 Elite搭載機と遜色ないスコアを記録しています。これは、MediaTekの技術力が本物であることを証明しており、今後のフラッグシップ市場においても、Snapdragonの強力なライバルとして存在感を増していくことでしょう。
ユーザーにとっての選択肢の広がり
かつてはハイエンドSoCといえばSnapdragon一強というイメージがありましたが、Dimensityの台頭により、ユーザーはより多くの選択肢から自分のニーズに合ったスマートフォンを選べるようになりました。競争が激化することで、技術革新が加速し、より高性能で魅力的な製品が生まれるという好循環も期待できます。
「SnapdragonとDimensity、結局どっちがいいの?」という問いに対する答えは、一概には言えません。どちらのSoCも非常に高性能であり、搭載するスマートフォンの設計や最適化によってもパフォーマンスは変わってきます。重要なのは、特定のSoCにこだわるのではなく、自分の使い方や予算、重視するポイント(ゲーム性能、カメラ性能、バッテリー持ちなど)に合わせて、総合的に判断することでしょう。

まとめ
今回の2025年5月AnTuTuフラッグシップスマートフォンランキングは、Snapdragon 8 Elite、特にそのオーバークロック版を搭載したRedMagic 10S Pro+の圧倒的な強さを示す結果となりました。同時に、MediaTek Dimensity 9400+もその実力を証明し、ハイエンドSoC市場における競争がますます激化していることを印象付けました。
この熾烈な性能競争は、私たちユーザーにとっては歓迎すべき状況です。メーカー各社が切磋琢磨することで、より高性能で魅力的なスマートフォンが次々と登場し、私たちのモバイル体験はさらに豊かなものへと進化していくでしょう。
ゲーミングスマホの分野では、RedMagicのような特化型モデルがパフォーマンスの限界を押し広げ、より没入感の高いゲーム体験を可能にしています。一方で、VivoやOppo、OnePlusといったメーカーは、高い処理性能を維持しつつも、カメラ機能やデザイン性など、総合的なバランスに優れたフラッグシップモデルを開発し、幅広いユーザー層のニーズに応えようとしています。
Snapdragon 8 EliteやDimensity 9400+といった最新SoCは、単にアプリの起動が速くなったり、ゲームが滑らかに動くだけでなく、AI処理能力の向上によるスマート機能の進化や、より高度な画像処理によるカメラ性能の向上など、スマートフォンのあらゆる側面に恩恵をもたらします。
今後、スマートフォンはますます私たちの生活に不可欠なデバイスとなり、その性能競争もとどまることを知らないでしょう。次世代のSoCはどのような進化を遂げるのか、そしてそれが私たちのモバイルライフをどのように変えてくるのでしょうか…てか、G100で十分ですよ。
