コストパフォーマンスに優れたスマートフォンを数多く世に送り出してきたモトローラ。その中でも特に人気の高い「Moto G」シリーズに、驚くべき進化を遂げたニューモデルが登場するとの情報が舞い込んできました。その名も「Moto G96 5G」。
2025年後半の発売が噂されるこのモデルは、これまでのGシリーズのイメージを覆すような大幅なスペックアップと、モトローラらしいスタイリッシュなデザインが特徴です。今回は、独占的 に入手したMoto G96 5Gのリーク情報を基に、その魅力に迫ります。
Source:AndroidHeadlines


Moto Gシリーズに新たな刺客「Moto G96 5G」

モトローラのスマートフォンラインナップにおいて、「Moto G」シリーズは、手頃な価格でありながら、日常使いには十分な性能と独自の機能を提供することで、世界中の多くのユーザーから支持を得てきました。今回リークされた「Moto G96 5G」は、その伝統を受け継ぎつつも、性能面で大きなジャンプアップを果たしている点が最大の特徴です。
最近、Moto G 2026やMoto G Power 2026といった次世代モデルの噂も出てきていますが、このMoto G96 5Gは、それらに先駆けて、あるいは並行して2025年後半に市場に投入されると見られています。
デザイン:PANTONE監修の鮮やかなヴィーガンレザー

まず目を引くのが、そのデザインです。Moto G96 5Gは、モトローラと色彩の権威であるPANTONEとのパートナーシップを継続し、背面にヴィーガンレザーを採用しています。これは、近年のトレンドであると同時に、モトローラが素材選びにこだわりを持っていることの表れです。
カラーバリエーションは、以下の鮮やかな4色が用意されるとのことです。
- カトレア・オーキッド (ラベンダーのような色合い)
- ドレスデン・ブルー
- グリーナー・パスチャーズ
- アシュリー・ブルー
これらの美しいカラーとヴィーガンレザーの組み合わせは、ミドルレンジのスマートフォンでありながら、高級感と個性を演出してくれるでしょう。競合製品との差別化を図る上で、大きなアドバンテージとなりそうです。
性能:Snapdragon 7s Gen 2搭載でミドルレンジ超え?

心臓部となるCPUには、Qualcommの「Snapdragon 7s Gen 2」が搭載される見込みです。(一部情報ではMediaTek Dimensity 8300との噂もありましたが、Snapdragon 7s Gen 2が有力視されています。)
Snapdragon 7s Gen 2は、優れたパフォーマンスと電力効率を両立させたミドルハイレンジ向けのチップセットです。最近、後継のSnapdragon 7s Gen 3が発表されましたが、G96 5GにGen 2を採用することで、コストを抑えつつ高い性能を実現する狙いがあると考えられます。
さらに驚くべきは、RAMが12GB、ストレージが256GBと、大容量である点です。これは、従来のGシリーズモデルからは考えられないほどのスペックアップであり、複数のアプリを同時に使用したり、高画質な動画や多くのゲームを保存したりする場合でも、快適な動作が期待できます。
ディスプレイ:144Hz対応の美しいpOLED曲面ディスプレイ

ディスプレイには、6.67インチのpOLED(有機EL)曲面ディスプレイが採用されます。pOLEDは、鮮やかな色彩と深い黒を表現できるのが特徴で、動画視聴やゲームプレイにおいて高い没入感を提供します。
さらに、以下の特徴を備えています。
- 10ビットカラー
約10億色の表示が可能で、より滑らかで自然なグラデーションを表現します。 - 144Hzリフレッシュレート
1秒間に144回画面を更新することで、非常に滑らかな映像表示を実現。特に動きの速いゲームやスクロール操作でその効果を発揮します。 - Water Touch 2.0
画面が濡れていてもタッチ操作の精度を維持する技術。雨の日や水回りでの使用でも安心です。
曲面ディスプレイの採用は、デザイン性の向上にも貢献しており、フラッグシップモデルに匹敵する美しい外観を実現しています。
カメラ:50MPメインセンサー搭載
カメラ構成は以下の通りです。
- メインカメラ: 50MP (Sony LUTIS 700Cセンサー)
- セカンダリカメラ: 8MP (マクロビジョン)
- フロントカメラ: 32MP
メインセンサーには、定評のあるソニー製センサーが採用されており、高画質な写真撮影が期待できます。セカンダリカメラが超広角ではなくマクロビジョン(接写用)である点は少し残念ですが、ミドルレンジモデルとしてはバランスの取れた構成と言えるでしょう。フロントカメラは32MPと高画素で、セルフィーやビデオ通話も高精細に楽しめます。
バッテリーとOS
Moto Gシリーズの強みであるバッテリー容量も健在です。5,500mAhという大容量バッテリーを搭載しており、一日中アクティブに使用してもバッテリー切れの心配は少ないでしょう。
OSには、最新の「Android 15」がプリインストールされる予定です。また、通常3年程度とされる数年間のOSアップデートも保証される見込みで、長く安心して使用することができます。
さらに、レノボ製PCとの連携を強化する「Motorola Smart Connect」にも対応。通知の同期やAndroidアプリの実行などがシームレスに行えるようになります。
価格と発売地域

これだけのスペックを備えながら、Moto G96 5Gの予想価格は、なんと約22,990ルピー(日本円で約42,000円、米ドルで約270ドル)程度とされています。これは、前モデルであるMoto G95と同等の価格であり、もしこの価格で実現すれば、驚異的なコストパフォーマンスを持つデバイスとなります。
ただし、注意点として、モデル名に数字が含まれるMoto Gシリーズは、主にアジア市場向けに販売される傾向があります。そのため、残念ながら米国など一部地域では発売されない可能性があります。日本での発売については現時点では不明ですが、これだけの魅力的なスペックと価格であれば、ぜひとも国内投入を期待したいところです。
まとめ
今回リークされた「Moto G96 5G」は、モトローラがミドルレンジ市場に投じる、まさに「価格破壊」級のデバイスと言えるかもしれません。Snapdragon 7s Gen 2、12GB RAM、144HzのpOLEDディスプレイ、そしてスタイリッシュなヴィーガンレザーデザイン。これらが約270ドルという価格で手に入るとなれば、市場に大きな衝撃を与えることは必至です。
特に、デザイン面でのPANTONEとの連携やヴィーガンレザーの採用は、単なるスペック競争に留まらないモトローラのこだわりを感じさせます。また、5,500mAhの大容量バッテリーや最新Android 15の搭載など、実用面での配慮も万全です。
唯一の懸念は販売地域ですが、これだけのポテンシャルを秘めたデバイスですから、グローバル展開、そして日本市場への投入を強く願わずにはいられませんが、、老舗の良いメーカーなんですけどね、もっと日本でも広まって欲しいですよね。
