信頼できるAppleアナリストのMing-Chi Kuo氏が、本日、iPhone 15からVision Proエコシステムにさらに統合するというAppleの計画を詳しく説明したレポートを発表しました。
U1チップとは?
U1チップは、Appleが開発したウルトラワイドバンド(UWB)チップの新しいバージョンであり、iPhone 11以降のすべてのiPhoneモデルに搭載されています。UWBは、非常に高い位置精度を持つ無線通信技術で、電波の届く範囲が非常に狭いため、非常に正確な場所情報を提供できます。
U1チップは、iPhone内で他のU1チップを持つデバイスとの距離や方向を検出することができ、これにより、空間認識機能を強化し、さまざまな新しい機能を提供することができます。
例えば、AirDropの使用時に、U1チップを搭載した iPhone を相手に向けることで、ファイルの送信先を正確に選択することができます。
また、Find Myアプリで失くした物を探す際にも、U1チップを搭載したデバイスをより正確に追跡することができます。
U2チップの可能性
Kuo氏によると、AppleはiPhoneの「ハードウェア仕様を積極的に改善する」ことで、Vision Proヘッドセットや宇宙コンピュータを中心とした競争力のあるエコシステムを構築する計画です。「エコシステムはVision Proの重要な成功要因の1つであり、他のAppleハードウェア製品との統合が必要です。そのためのキーとなるハードウェア仕様はWi-FiとUWBです。」とKuo氏は説明しています。
このプロセスの最初のステップは、iPhone 15に搭載されているウルトラワイドバンド(UWB)チップの改良です。現在AppleがU1チップと呼んでいる新しいバージョンのUWBチップが、2023年のiPhone(Basic、Plus、Pro、Pro Maxバージョン)で使用される可能性が高く、効率と信頼性が向上する見込みです。
AppleのU1チップは、iPhone 11で初めて登場し、以降の全てのiPhoneモデルに搭載されています。U1チップは、AirTagsオブジェクトトラッカー、Apple Watch Series 6以降のモデル、HomePod mini、第2世代の完全なHomePod、AirPods Pro 2充電ケースにも搭載されています。Appleは、「Find My app」、「Handoff」、「AirTag精密追跡」、「AirDrop」などの機能にU1チップを使用しています。
改良版のUWBチップ(Ultra Wideband U2)により、これらの機能のパフォーマンスが向上し、Vision Proと他のApple製品の統合においても重要な役割を果たすとされています。また、AirTags 2は来年の9月に発表される見込みです。
っていうリーク情報なのですが、正直、今のU1チップでも十分というか満足できるレベルではないかと思います。U1チップの座標計測精度は「誤差数センチレベル」ですから、これ以上良くなるというのが想像つき難いですね。