8BitDoの最上位アーケードコントローラー「Arcade Controller Pro」の予約受付が、Amazonおよび公式ストアでひっそりと始まった。 価格は119.99ドル、発売日は11月30日を予定している。
当初の9月予約開始というアナウンスから約1ヶ月。 理由なき延期を経ての登場だが、待たされただけの価値は十分にありそうだ。 格闘ゲームシーンでデバイスのカスタマイズ性がかつてなく重視される今、ディスプレイ搭載という変則的なアプローチを取った本機は単なる上位モデルにとどまらない。
最大の特徴は、本体に組み込まれた設定用の小型ディスプレイ。 PCの専用ソフトをわざわざ立ち上げることなく、その場でボタン割り当てなどのカスタマイズが手元で完結する。 標準モデルからボタンレイアウトも刷新され、プログラマブルボタンを増設。 マグネット着脱式のリストレストが標準装備されるなど、長時間のプレイを想定したエルゴノミクス設計への配慮も見逃せない。 対応プラットフォームはWindows、Nintendo Switchに加え、次世代機とされる「Switch 2」の名も堂々と挙げられている。


ここで注目したいのは本体のパッケージ内容。 2.4GワイヤレスアダプターやUSBケーブルのほか、追加スイッチ3個、キースイッチプーラー、プログラムボタン用ロックキャップ5個が同梱されている。 これはユーザー自身によるキースイッチの交換を完全に前提とした設計だ。
ストリートファイター6の盛り上がり以降、アケコンのボタン軸を自分好みの感触やアクチュエーションポイントのものに換装するプレイヤーは急増している。 8BitDoはそうしたハードウェアにこだわる層のニーズを、手軽にカスタマイズできる仕組みを用意することで的確に突いてきた。 カラーバリエーションはNエディションとホワイトエディションの2色展開となる。
ただ、少しばかり惜しい点もある。 中国国内では数週間前から先行販売されており、価格も699人民元(約104ドル)と安価。 しかも中国版には専用のハードシェルケースが無料で付属する。 今回開始されたグローバル版の予約では価格が上乗せされているにもかかわらず、このケース特典が省かれているのは正直なところ不満が残る仕様だ。
1ヶ月の遅れや地域間格差というモヤモヤは残るものの、手元で完結するディスプレイ設定とスイッチ交換の自由度を備えたArcade Controller Proは、120ドル帯のコントローラー市場に間違いなく一石を投じる。 11月30日の発売日がこれ以上延期されないことを願いつつ、実機でのキータッチやディスプレイの操作感を早く試してみたい。
Source:8BitDo


