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エントリースマホの基準を塗り替える1台が現れた。シャオミが欧州や東南アジアで販売を開始した「Poco C95 Pro」だ。200ドル前後という手頃な価格帯でありながら、7,500mAhという桁違いの大容量バッテリーと120Hz駆動の大型ディスプレイを惜しげもなく詰め込んできた。
心臓部にはMediaTek製のHelio G91 Ultraを採用。メモリとストレージは6GB/128GB、あるいは8GB/256GBの構成で、LPDDR4XとeMMC 5.1を組み合わせる。カメラは日常使いに十分な5000万画素のメインセンサー(f/1.8)と、800万画素のフロントカメラという実用本位のパッケージだ


特筆すべきは、一般的なスマートフォンの約1.5倍に相当する7,500mAhものスタミナ設計。最大91時間の音楽再生を可能にするだけでなく、この価格帯としては高速な45Wの有線急速充電にもしっかり対応させた。
フロントを覆うのは6.9インチの大型IPSディスプレイ。解像度はHD+(1,600×720)にとどまるものの、滑らかなスクロールを実現する120Hzリフレッシュレートと825nitのピーク輝度を確保した。バッテリー容量の代償として本体重量は232gとヘビー級だが、厚みは8.8mmに抑え込み、手にとった際の収まりを保っている。
前モデル「Poco C85」の投入から1年足らずという矢継ぎ早のリリース展開にも、低価格市場で主導権を握り続けたいシャオミの攻めの姿勢がにじむ。ユーロ圏での実売価格は約199〜219ユーロ、タイやシンガポールでも200ドル強と、導入地域の購買力に合わせた値付けを徹底してきた。
ディスプレイ解像度やストレージ規格を割り切る一方で、ユーザー体験に直結する「電池持ち」と「画面の滑らかさ」に資源を全振りした割り切りの鋭さ。長時間の動画視聴やSNSはもちろん、配達業務などで終日画面を点灯し続けるユーザーにとって、競合機を突き放す実利的な選択肢になるはずだ。
世界的な部材高騰で各社が廉価端末の仕様据え置きに甘んじるなか、要所を押さえた差別化で価格破壊を仕掛けるシャオミの手腕は今なお鋭い。突出したスタミナを武器にする本機が、新興国のみならず先進国のサブ端末需要をどこまで揺るがすか、今後の販売動向から目が離せない。
Source:Xiaomi


