9月18日に発売されたばかりの最新Apple Watch Series 12とUltra 4。その購入者を悩ませていた「突然の再起動問題」に対する修正パッチが、異例の早さで提供された。
Appleがこれら2つの最新モデル限定で緊急リリースしたのが「watchOS 27.0.1」。
発売直後から、ネット上では困惑の声が相次いでいた。Siriの呼び出しやマップの操作中、さらにはただ腕に巻いているだけのアイドル状態でさえ、突如として画面が暗転し再起動を繰り返す。そんな不安定な挙動が多数報告されていたのだ。
ユーザーが公開した診断ログを紐解くと、興味深い事実が浮かび上がる。Apple Neural Engineのタイムアウトに起因するカーネルパニック。これがクラッシュの引き金となっていた。
近年のAppleは、高度な処理をクラウドに頼らず、デバイス本体のチップ内で完結させる方向に大きく舵を切っている。Series 12とUltra 4に搭載された最新のSiPが、複雑な機械学習タスクを処理する過程で予期せぬボトルネックに直面し、システム全体を巻き込んでダウンさせていた可能性が高い。
発売から1週間足らずというAppleの対応スピードは、スマートウォッチの修正パッチとしては極めて異例だ。本体の交換や初期化では一切解決しなかったという報告の多さも踏まえると、根本的な原因がハードウェアの欠陥ではなく、ファームウェアレベルの制御ミスであったことを如実に物語っている。
手元に最新のApple Watchがあるユーザーは、バッテリー残量が50%以上あることを確認し、iPhoneのWatchアプリ内の「マイウォッチ」から「一般」、「ソフトウェアアップデート」へと進み、今すぐインストールを実行しておきたい。
ハードウェアのリコールという最悪の事態は免れた。しかし同時に、エッジ処理への依存度が高まる今後のウェアラブル端末において、頭脳となるチップの挙動制御がどれほどシビアな領域に突入しているか。その現実を静かに突きつける一件となった。
Source:Apple


