記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
Apple Watchの最上位に、あの陶器のような独特の輝きが帰ってくるかもしれない。
まもなく発表が見込まれる「Apple Watch Series 12」において、かつて限定モデルで人気を博したセラミック素材が復活するとの情報が浮上した。日常使いでどうしても避けられない擦り傷への決定打となるのか、ウェアラブル市場の視線が集まる。
有力な情報提供者や現地メディアの報道によると、アップルは次期モデル向けにセラミックケースの開発を進めているという。同社がこの素材を採用するのは、2019年のSeries 5以来のこと。近年のラインナップはアルミニウムやチタン、ステンレススチールといった金属製に絞られていたが、ここに再び異素材の選択肢が加わる構図だ。
Hell yeah, Ceramic Watch is back. We'll see it at Series 12.
— Kosutami (@Kosutami_Ito) August 19, 2026
セラミック最大の強みは、金属を寄せ付けない圧倒的な硬度と耐傷性にある。
腕時計を毎日身につけていれば、デスクや壁にぶつかって微細な傷がつくのは避けられない。タフなチタンやステンレスでさえ防ぎきれない日常の摩耗に対し、セラミックは新品同様の美しさを驚くほど長く保ち続ける。かつてのモデルは艶やかなホワイト仕上げが象徴的だったが、近年の加工技術の進歩を考えれば、今までにないカラーバリエーションや質感の登場にも期待が膨らむ。
一方で、ユーザーが直面する明確なハードルもある。
まずは重量だ。過去のセラミックモデルはステンレスと同等クラスの重さがあり、軽量なアルミニウムやチタンに慣れた腕にはずっしりとした存在感を放つ。そして何より、価格設定の壁だ。高度な焼結と研磨を要する素材だけに、通常の金属モデルを大きく上回るプレミアムな価格帯になるのは確実視される。
傷に強い実用性と工芸品のような気品を兼ね備えたセラミックの再投入は、単なるガジェットの枠を超え、高級腕時計市場へ再び一石を投じる一手となりそうだ。Series 12の正式発表時、実際にこの特別なモデルが披露されるのか、その仕上がりとプライシングに注目したい。

