スマートフォン市場の性能競争が、再び常軌を逸した領域へと突入しつつある。
日常使いの枠組みを軽々と飛び越え、ゲーミング端末の領分まで飲み込もうとする野心的な端末が浮上した。リーク情報で明らかになったOnePlusの次世代機、通称「OnePlus Ace 7 Pro」だ。信頼性の高い情報提供者Digital Chat Station氏が明かした仕様は、既存のハイエンド端末に対する明確な挑戦状と言っていい。
まず度肝を抜かれるのが、熱対策への執念。なんと物理的なアクティブ冷却ファンの内蔵が噂されている。
心臓部に採用されるのは、次世代フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」。これに16GBのRAMと1TBのストレージが組み合わされる見込みだ。どんなに高性能なチップを積んでも、熱による性能低下(サーマルスロットリング)が起きれば意味がない。そこに物理ファンという力技で冷却機構をねじ込む設計思想は、徹底してピークパフォーマンスの維持を狙ったものだ。
ディスプレイも尖りきっている。6.78インチのフラットパネルは、解像度こそ実用的な1.5Kとしつつ、リフレッシュレートは驚異の185Hzに到達するという。コンマ数秒を争う競技性の高いモバイルゲームにおいて、この滑らかさと応答性は圧倒的な武器になる。
極めつけはカメラだ。一般的にパフォーマンス特化型モデルは、コストを削るためにカメラを妥協するのが業界の常套手段だった。ところが本機が掲げるのは、2億画素(200MP)の超高画素メインと50MPサブによる強力なデュアル構成。前面にも16MPを備え、隙が見当たらない。
ライバルであるRedmiのKシリーズ最上位モデルに対抗すべく、性能・ゲーム適性・カメラのすべてで頂点を狙いにきた格好だ。「ゲーム用」と「カメラ重視」に二分されていたハイエンドの境界線を、力ずくで破壊しにかかっている。
発売時期や価格はまだ明かされていない。だが、この過剰なまでのスペックが現実のものとなれば、スマートフォンの進化が頭打ちだという言説を鮮やかに打ち砕く存在になるはずだ。過熱するスペックウォーズの最前線で、OnePlusが仕掛ける次の一手に期待が高まる。


