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サムスンが2027年初頭の市場投入を見据える次期フラッグシップ、Galaxy S27。その無印モデルの有線充電が、またしても最大25Wにとどまる公算が高まった。2020年発売のGalaxy S20から数えて実に7世代、7年間にわたりスペックが据え置かれる計算になる。競合各社が給電速度の常識を塗り替え、あのアップルですら出力を引き上げるなか、業界の巨人が見せる「変わらなさ」は、もはや見過ごせないウィークポイントだ。
中国の3C認証リストに登録されたモデル番号「SM-S9520」の仕様から、この実態が明るみに出た。リストに記された最大出力は25W。10Wや15Wの給電プロファイルを含む標準的な構成で、足回りの設計にメスが入った気配はない。上位モデルのGalaxy S27+に関しても最大45Wにとどまる見込みで、期待されていた60Wへのステップアップは今回も見送られる見通しだ。
S27 and S27+ are sticking with the same charging speeds again.
— Abhishek Yadav (@yabhishekhd) September 2, 2026
According to a 3C certification listing dated September 1, 2026:
– Galaxy S27 (SM-S9520): 25W
– Galaxy S27+ (SM-S9560): 45W
And this isn't new.
Samsung has kept the vanilla S series at 25W since the Galaxy S20… pic.twitter.com/ZHVx9XB7zK
浮き彫りになるのは、ライバル勢との埋めがたい格差に他ならない。現在のプレミアム市場を見渡せば、Xiaomi 17が100W、Vivo X300が90W、Oppo Find X9も80Wと、わずか十数分での満充電を当たり前の体験へ引き上げた。急速充電に慎重姿勢を崩さなかったAppleですら、iPhone 17で40Wまで引き上げている。結果として、25WにとどまるGalaxy S27は、同世代のハイエンド市場において最も充電の遅いデバイスという不名誉な看板を背負う。
かつてのバッテリートラブル以降、サムスンが安全性とセル寿命の維持を最優先してきた経緯は理解できる。発熱を抑え、バッテリーの劣化を緩やかにするアプローチ自体は極めて堅実だ。ただ、朝のわずかな支度時間でどれだけバッテリーを回復できるかは、現代のスマートフォンにおいて実用性を大きく左右する要素。ここまで競合との差が開いてしまうと、堅牢性や安心感という大義名分だけでファンを納得させるのは難しい。
Galaxy S27シリーズは、2027年第1四半期に無印、Plus、Pro、Ultraの4機種体制で登場するとみられている。カメラやディスプレイ、独自AIの完成度をどれほど研ぎ澄まそうとも、日々の取り回しに直結する充電性能の停滞は、購入を迷う層にとって小さくない足枷となる。守りの姿勢を貫くサムスンの哲学が、急速充電を求める市場の熱量とどう折り合いをつけるのか。その真価が問われる局面を迎えている。


