物理QWERTYキーボードを備えた異色のスマートフォン「Minimal Phone 2」が、Kickstarterで160万ドル(約2億4000万円)を超える資金調達に成功し、世界的な熱狂を生んでいる。単なる懐古趣味にとどまらず、現代のメイン端末として戦える実用スペックへ引き上げた決断が、キーボード難民の心を掴んだ。
クラウドファンディング開始からわずか数分で目標額の10万ドルを突破。さらに150万ドルのストレッチゴールをクリアしたことで、支援者全員に届く端末のRAMが最低12GBへ無償アップグレードされるという、異例の展開を見せている。
Yesterday I posted iMessage running on the Minimal Phone 2.
— Andre (@Youkhna) August 26, 2026
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最大の転換点はディスプレイだ。初代モデルが採用していた電子ペーパー(E-Ink)を捨て、鮮やかなOLEDパネルへと刷新。心臓部にはミドルハイクラスの処理能力を持つMediaTek Dimensity 8300を据え、5G通信やWi-Fi 6E、物理SIMとeSIMのデュアル構成、Bluetooth 5.4まで網羅した。OSにはAndroidベースの「Minimal OS」を採用する。
象徴的な物理キーボードはタッチセンサーを兼ねており、かつてのBlackBerryのようにキーボード上を指でなぞって画面スクロールが可能。さらにOpenBubbles経由でのiMessage対応も示唆された。Macの用意や月額16.99ドルの追加費用といった導入のハードルは残るものの、テキストコミュニケーション特化型デバイスとしての本気度が窺える。
従来のデジタルデトックス端末は、スペックを極限まで削るあまり常用に耐えないケースも少なくなかった。対してMinimal Phone 2は、入力の心地よさを担保しながら、普段使いでストレスを感じさせないパワフルな構成を選んでいる。文字入力の効率を求めるユーザーにとって、既存のガラス板スマートフォンに対する明確なカウンターパートになり得る。
製品の出荷は2026年12月から2027年初頭を予定している。ニッチなガジェットの枠を超え、BlackBerry亡きあとの市場に確固たる居場所を築けるか。年内から始まる量産モデルのビルドクオリティと、キーボードの打鍵感の仕上がりに注目が集まる。
Source:Kickstarter


