オープンワールドの常識を塗り替える仕掛けが、図らずも露わになった。Rockstar Gamesが著作権侵害の削除対応に追われる中、ソーシャルメディア上に『Grand Theft Auto VI(GTA 6)』の新たなゲームプレイ映像2本が流出。
そこに映し出されていたのは、前作を遥かに凌ぐ緻密なゲームシステムと、世界シミュレーターとしての進化だった。
流出した映像の時期は極めて新しい。ラジオから流れるテイト・マクレーの楽曲「スポーツ・カー」が2025年1月リリースである点から、直近の開発ビルドとみられる。開発終盤における仕様の具体性が詰まった映像だ。
最も目を引くのは、犯罪アクションにおけるプレイヤーの選択肢の多さ。車を奪う際にも、力任せに窓を割るのか、あるいは鍵を複製してスマートに侵入するのかといったアプローチの分岐が表示される。従来のシリーズにあった「ボタン一つで即座に奪う」単純な仕様から、潜入やステルス要素を意識した設計への転換がうかがえる。
警察AIの挙動も手強い。犯罪を犯した際、警察が主人公の特徴を把握している旨の警告が画面に出る。服装、乗っている車両、さらには顔立ちまでを照合して追跡してくる仕組みだ。見失わせても着替えや車の乗り換えを怠れば即座に再特定されるリアリティが、逃走劇に一段上の緊張感をもたらす。対峙時にはテーザー銃の使用や警官へのタグ付け、降伏の選択肢まで用意され、交戦一辺倒ではない駆け引きが可能になっている。警官の帽子を叩き落として自ら被るといった細部の遊び心も健在だ。
街のNPCとの関わりも深みを増した。自転車での移動シーンでは、見知らぬ通行人に対して「挨拶」や「挑発」を行えるインターフェースが確認できる。『レッド・デッド・リデンプション2』で好評を博した対話システムが、現代のバイスシティへそのまま受け継がれた形だ。街を行き交う人々は単なる背景のオブジェクトではなく、明確な反応を返す生きた存在として設計されている。燃料残量の概念やスローモーションを交えたテイクダウンアクションなど、シミュレーションと爽快感を両立させる工夫も随所に光る。
単にマップを広げ、グラフィックを美麗にするだけにとどまらない。プレイヤーの行動に対する世界の反応をどこまで細かく描けるか。度重なるリークという予期せぬ形ではあるものの、今回見えた数々の新要素は、次世代のオープンワールド体験が確実に次のステージへ突入している事実を如実に物語っている。
Source:Reddit

