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次期フラッグシップ「OnePlus 16」の足音がついに聞こえてきた。モデル番号「PYB110」が中国のSRRC認証を通過し、その全貌が徐々に明らかになりつつある。
だが、我々がこの端末を手に取る日は、おそらく来ない。北米や欧州はおろかインド市場すらもスキップし、中国市場に完全にローカライズした展開となる可能性が濃厚だからだ。
スペックはまさにモンスター級の仕上がり。心臓部には次世代「Snapdragon 8 Elite Gen 6 Pro(2nmプロセス)」を据え、LPDDR6 RAM規格にいち早く対応する見通し。ディスプレイは6.78インチを維持しつつ、リフレッシュレートは狂気とも言える185Hzへと引き上げられる。
最大の驚きはバッテリーとカメラ。なんとモバイルバッテリー顔負けの約9,000mAhという桁外れの容量を積むとのリークが飛び交っている。メインカメラも従来の50MPから一気に200MPへと跳ね上がる。超広角や望遠は50MPに据え置かれるようだが、一点突破の尖ったパーツ選定がいかにもOnePlusらしい。
これだけの重武装が無償で提供されるはずもない。価格は大幅な上昇の気配を見せている。
主力となる12GB/256GBモデルの予想価格は5,499人民元(約815ドル)。現行のOnePlus 15が同構成で5,099人民元であることを踏まえると、確実な値上げ。価格を抑えた8GB RAMモデルの存在も囁かれているが、全体的に強気な設定であることに変わりはない。
なぜ中国専売という狭い道をあえて選ぶのか。
グローバル市場での激しい価格競争と、各国の複雑な法規制や認証プロセス。これらへの疲弊が、OnePlusに戦略の転換を促したのだろう。巨大な中国市場という「内海」にリソースを全集中し、採算度外視とも言える圧倒的なオーバースペックで国内ライバルをねじ伏せる。それが今の生存戦略というわけだ。
かつて「フラッグシップキラー」として世界中のギークを沸かせたOnePlus。その尖った魂は、完全に中国のローカルブランドへと変貌を遂げつつある。
このOnePlus 16が提示する異常なまでの高スペックは、グローバル展開を諦めたからこそ到達できた「ガラパゴスの極致」。世界のスマートフォン市場の分断劇は、ここからさらに加速していく。

