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楽天Koboが配信した最新のベータ版アップデートにより、一部の電子書籍リーダーで深刻な不具合が発生している。書籍データや注釈、読書統計が突如として消え去るという致命的なバグだ。現在Kobo側で修正プログラムが準備されているが、ユーザーにとって最も重要なのは「焦って古いファームウェアに戻してはいけない」という点にある。
影響を受けているのは、ソフトウェアバージョン「5.18.270971」および「6.0.274403」。機種としては「Libra Colour」「Clara BW」「Clara Colour」の3モデルを中心として報告が相次いでいる。
事態は単に書籍が消えるだけにとどまらない。インターフェースの著しい遅延、頻発する「読み込み中」表示、さらには電子図書館サービス「Libby」のログイン情報喪失や、サイドロードした独自コンテンツの同期エラーまで、多岐にわたるトラブルが重なっている状態だ。
ここでパニックに陥り、自力でどうにかしようとするのは危険極まりない。
Koboのエンジニアリングチームによると、消えたように見えるデータ自体は端末内に無傷で残っている。近日中に配信される修正プログラムを適用すれば、すべて元通りに復元される見込みだ。
もしユーザーが独自判断で古いファームウェアを再インストールしたり、ダウングレードを試みたりすると、システム内部で保持されているデータが完全に消去されてしまう。今はただ、公式のアップデートを静かに待つのが唯一の正解となる。
今回の騒動は、ベータ版ソフトウェアが抱える本質的なリスクを改めて浮き彫りにした。
KoboはAmazonのKindleと異なり、Libby連携やサイドロードの自由度など、オープンなエコシステムを好むギーク層から強い支持を集めている。それゆえに新機能をいち早く試したいという熱心なユーザーが多く、被害が可視化されやすかった側面もあるだろう。
高度な機能と引き換えにシステムが複雑化し、思わぬ不具合を招きやすくなっているのもまた事実だ。
電子書籍リーダーは「読む」という極めてパーソナルな体験を支えるデバイス。それだけに、蓄積されたデータが消失した際の心理的ダメージは計り知れない。
Koboには今回の不具合に対する迅速な修正パッチの提供はもちろんのこと、今後のソフトウェア品質管理の抜本的な見直しが求められる。
Source:Kobo


