大型化一辺倒のタブレット市場に、Lenovoが一石を投じた。中国で発表された8インチの超小型タブレット「Lecoo Mini(P900A)」は、約133ドル(補助金適用で約100ドルから)という破格の価格設定でありながら、実用的なスペックを凝縮した異色の端末だ。片手で収まる8インチ市場の空白地帯を、圧倒的なコスパで狙い撃ちにしてきた。
筐体サイズは200.5×122×8.45mm、重量は324g。持ち歩きやすいコンパクトなボディに5000mAhのバッテリーを詰め込んだ。
特筆すべきは、この価格帯とは思えないメモリ構成だ。低価格機で削られがちなRAMに8GBを確保し、ストレージは128GB。microSDカードで最大1TBまで拡張できるため、動画のオフライン保存や電子書籍のライブラリ構築で容量不足に悩む心配はない。

さらに見逃せないのが、4G LTEおよびVoLTE通話への対応だ。Wi-Fi環境に縛られず単体で通信できる8インチ端末は珍しく、車載ナビ用途やサブの通話端末としても大きな威力を発揮する。独自のZUX OSによるデバイス間連携機能も備えた。
もちろん、相応の割り切りも散見される。プロセッサはMediaTek製とされるものの具体的な型番は明かされておらず、IPSディスプレイの解像度や充電速度も未公表だ。背面1300万画素、前面5000万画素のカメラ構成からも、重い3Dゲームや本格的な写真撮影を想定したモデルでないことは明白と言える。
しかし、この割り切りこそが本機の強みだ。ハイエンドなLegion Y700のようなゲーム専用機でもなく、10インチを超える大型作業機でもない。「日常で使い倒せる小型データ端末」として、必要十分な性能を最低限の投資で手に入れられる選択肢を作り出した意味は大きい。
低価格でありながら8GBメモリと4G通信を揃えたLecoo Miniは、エントリータブレットの標準を引き上げる可能性を秘めている。今後グローバル市場へ投入されれば、サブ機を求める幅広いユーザー層に受け入れられるはずだ。今後のプロセッサ仕様の追報に注目したい。
Source:Lenovo


