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ソニーが描く次世代機PlayStation 6の姿は、物理ディスクの撤廃にとどまらず、コントローラーの物理ボタンすら削ぎ落とすものになるかもしれない。今年初頭にソニーが取得したボタンレスコントローラーの特許が海外掲示板のRedditなどで再び紛糾しており、ゲームハードの完全物理レス化に対するユーザーの拒絶反応と期待が激しく交錯している。
特許の内容は、従来のボタンやスティックをタッチ操作やジェスチャーに置き換えるという刺激的なものだ。指の位置をアンカーと呼ばれる指標で検知し、ユーザーの握り方に応じて仮想ボタンの位置や大きさを自動最適化する。一見するとスマートフォンの画面操作を連想させ、誤入力への懸念や触覚フィードバックの欠如を警戒する声が上がるのも無理はない。操作のたびに手元を見下ろす破目になるのではという指摘は実に真っ当だ。

しかし、この試みを単なる奇策と切り捨てるのは早計だろう。ValveのSteam Deckに搭載されたトラックパッドが証明したように、高度なハプティクス(触覚フィードバック)技術を使えば、仮想の境界線やクリック感を指先に疑似再現することは既に可能だ。高精度な振動制御さえ伴えば、画面から目を離さずに直感操作できる道は十分に拓ける。
ハードウェア市場の文脈に目を向けると、ソニーの狙いは製造コストの削減とメカニカルな故障リスクの徹底排除にある。光学ドライブや物理スイッチ類は、ハードウェアの不具合原因の多くを占める要素だ。これらを一掃できれば、本体や周辺機器の軽量化と耐久性向上において劇的なメリットが生じる。競合するMicrosoftもXboxのデジタルシフトを加速させており、ハードを徹底的にシンプル化したい目論見は業界全体の潮流と言える。
もっとも、出願された特許がそのまま製品化されるとは限らない。大手IT企業は防衛のために無数のアイデアを権利化しており、標準コントローラーが明日にもボタンを失うわけではない。だが、物理メディアの終焉とインターフェースの激変が同時に押し寄せれば、長年のファンが離れるリスクも背中合わせだ。ソニーが次世代機で提示すべきは、単なるコストカットではなく、物理ボタンを捨ててでも手に入れたくなる圧倒的な体験の進化に他ならない。
Source:Reddit


