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家電のスマート化で先行するXiaomiが、今度はエアコンの基本性能を力技とAIで底上げしてきた。中国で発表された新型エアコンは、ただスマホにつながるレベルを超え、圧倒的な速暖・速冷と驚異的な省エネ性を両立させている。猛暑や電気代高騰が世界的な課題となる今、このスピード解決のアプローチは既存の家電メーカーにとって無視できない脅威となる。
Mijia Home Air Conditioner Powerful Airflow Over 1.5 HPと名付けられたこのモデル。最大の特徴は、118mmの大型ファンブレードが送り出す毎時900立方メートルという圧倒的な風量だ。これにより、スイッチを入れてから冷房はわずか15秒、暖房でも30秒という驚異的なスピードで立ち上がる。帰宅直後の不快な室温を瞬時にリセットする、実用性に全振りした設計が光る。
一方で、これだけのパワーを誇りながら、年間性能係数は6.01をマーク。同社独自の省エネアルゴリズムを組み合わせることで、消費電力を最大40%も削減するという。力任せに冷やすのではなく、インテリジェントにパワーを間引く。ここにITブランドとしての真骨頂がある。

システムにはHyperOS Connectを採用した。アプリからの遠隔操作やOTAアップデートはもちろん、自己診断機能やセルフクリーニングモードまで網羅している。
価格は3,999人民元、約589ドル。この性能とスマート機能をこの価格帯でパッケージングできるのは、巨大なエコシステムを握るXiaomiならではの強みだ。国内メーカーが高級路線や空気質管理で差別化を図る中、Xiaomiは圧倒的な時短と目に見えるコストカットという、現代人が最も求める価値をストレートにぶつけてきている。
現在のところ中国国内での展開にとどまり、欧州を含めたグローバル展開は未知数だ。しかし、HyperOSのエコシステムが家電領域で牙を剥き始めた今、このレベルの空調が他国へ流出すれば市場の勢力図は一気に塗り替わる。単なるガジェットの枠を超え、生活インフラの主導権を握ろうとする同社の戦略は、間違いなく次のフェーズに入っている。
Source:Xiaomi Youpin

