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大画面化が極まった今のスマホ市場に、あえて物理キーボードと超小型で挑む異端児が動き出した。米Clicksが発表したClicks Communicatorは、先行予約分を今年末に発送するという。単なる懐古趣味ではなく、入力を効率化する実用ツールとしての再定義。これが成功すれば、画一化したスマホデザインに風穴を開けるだろう。
499ドルという強気の価格設定ながら、熱狂的な支持を集めているのは理由がある。iPhoneに装着するキーボードケースで名を馳せた同社が、今度はハードウェアそのものを作り上げた。特筆すべきは、単にキーを載せただけでなく、独自のUIで操作を簡略化している点だ。
出荷までのロードマップは既に明確。5月にはソフトウェアの詳細、6月には動作プロトタイプを順次公開していく。第3四半期の認証プロセスを経て、第4四半期に量産が始まる流れ。


Unihertzなどのニッチな競合と比較しても、Clicksのアプローチはより洗練と使い勝手に重きを置いている。QWERTY配列だけでなく欧州向けのQWERTZにも対応する準備があり、グローバル市場を見据えた本気度が伺える。
大型化とタッチ操作に疲れたユーザーにとって、このサイズ感と指先に伝わるフィードバックは何物にも代えがたい価値になる。
物理キーボード端末は、これまで何度も絶滅と復活を繰り返してきた。しかし、SNSやメッセージングが生活の中心となった現代こそ、正確なタイピングを約束する物理キーの需要はかつてないほど高まっているのかもしれない。
年末、私たちの手元に届くこの小さな端末が、単なるガジェット好きの玩具に留まるのか、それとも新しいスタンダードを提示するのか。その動向から目が離せない。
Source:Clicks

