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大画面ノートPCは持ち運べない。そんな常識は完全に過去のものになった。LGが日本と中国で先行発売した17インチノートPC「Gram Pro 17(17Z90U)」は、1.38kgという驚異的な軽さを実現。最新のIntel Panther Lakeプロセッサを搭載し、性能と機動力を高次元で融合させた、まさに現在のモバイルPCにおけるひとつの到達点だ。
まず目を引くのは、圧倒的なその軽さ。17インチの巨大なディスプレイを搭載しながら、Appleの小型機「MacBook Neo」と比較しても150g弱しか重さが変わらない。カバンに入れた瞬間、そのサイズ感と重量のギャップに脳が混乱するレベルの仕上がりだ。

CPUにはIntelの最新アーキテクチャ「Panther Lake」を採用し、Core Ultra 5 325、あるいはCore Ultra 7 355を搭載する。より小型のGram Pro 16が採用する最上位のUltra Xシリーズこそ見送られたものの、最大32GBのメモリと1TBのストレージというプロユースに耐えうる構成を確保。日常的なタスクから重い処理まで、淀みなくこなすポテンシャルを秘めている。
さらに、77Whの大容量バッテリーによる最大17.5時間の動画再生能力。電源の確保が難しい出張先や長時間の移動中であっても、バッテリー残量を気にするストレスからユーザーを解放してくれる。
一方で、ディスプレイの仕様には少しばかりの妥協も垣間見える。16:10の2.5K IPSパネルは広い作業領域を提供するが、リフレッシュレートは60Hz、輝度は350nit、コントラスト比は1,200:1止まり。昨今のハイエンド機がOLEDや120Hz駆動へシフトしている現状を鑑みると、やや保守的だ。これは、究極の軽量化とバッテリー駆動時間を最優先した結果のトレードオフなのだろう。
価格はCore Ultra 5モデルで349,800円、上位のCore Ultra 7モデルで376,300円。安価な選択肢ではない。しかし、デスクトップに匹敵する作業領域をそのまま外へ持ち出せる価値は計り知れない。競合他社が同等サイズのモデルでこの重量比に追いつけない現状、唯一無二のプレミアムな選択肢として市場に君臨する。
LGは1月のCESでの発表以降、AMD搭載のGram 14に続き、矢継ぎ早にラインナップを拡充している。今年後半の世界展開に先駆けて日本市場へ投入された事実は、国内のモバイル需要に対する強い自信の表れだ。
大画面と極限の軽さという相反する要素を両立させたLGの独走状態。今後、他メーカーがこの高い壁にどう挑んでいくのか、モバイルPC市場の次なる一手から目が離せない。
Source:LG

