新興企業のHumaneとは?
Humaneは、元AppleのソフトウェアエンジニアリングディレクターであるBethany Bongiorno氏とクリエイティブディレクターのImran Chaudhri氏によって設立された企業です。彼らは、人々がスクリーンなしでテクノロジーを体験できる世界を作りたいというビジョンを持っています。
Imran Chaudhri氏は、Appleでデザイナーとして活躍し、多くの特許を取得した発明家でもあります。過去20年間にわたり、iPod、iPad、Apple Watch、iPhoneなど、Appleの人気製品の多くを設計し、発明してきました。特に、iPhoneの現在のユーザーインターフェースやインタラクションテクノロジーの考案者として知られています。
Bethany Bongiorno氏は、Appleで製品開発のソフトウェアエンジニアリングディレクターを務めていました。彼女はデータ管理とソフトウェア開発の豊富な経験を持ち、AppleのiOSやMacOSの実装と管理を主導しました。また、初代iPadのローンチにおいても重要な役割を果たしました。
Humaneの創業者たちは、自身の経験と専門知識を活かして、新しいテクノロジーの形態を探求し、AIが身の周りをインターフェース化する未来を実現することを目指しています。彼らは、画面に頼らない直感的で自然なテクノロジー体験を提供することに焦点を当てており、そのための新しいデバイスやインタラクションの形態を開発しています。
OpenAIのパーソナルAI「Ai Pin」の特徴
レーザーインクディスプレイ
Ai Pinは、手のひらや他の近い距離の表面をディスプレイにすることができるレーザープロジェクターを搭載しています。単色のレーザー投影により、情報を手軽に確認することが可能です。スクロールやタップの操作も手のジェスチャによって行うことができます。
ハンズフリーデバイス
Ai Pinはウェアラブルな性質を持ち、携帯電話からの重要な通知を受け取るためのハンズフリーデバイスとして機能します。クリップ型のデバイスとして服に取り付けることができ、インジケーターライトを備えています。携帯電話を取り出すか、レーザーディスプレイで表示するかを選択することができます。
カメラとデプスセンサ
Ai Pinには広角カメラと奥行きセンサが搭載されており、ハンズフリーで動画や写真を撮影することができます。また、カメラとデプスセンサを使用して、手に持った食品の成分を解析したり、目の前にあるものに関する質問に答えることも可能です。
自然な会話
Ai Pinは自然な会話に対応しており、メッセージのやり取りや通話、メール、スケジュールの確認、同時通訳など、スマートフォンを取り出さずに日常のタスクを完了することができます。AIが介在し、会話やジェスチャを通じた操作に最適化されています。
クラウド連携
Ai Pinは、OpenAIおよびマイクロソフトとのパートナーシップにより、SnapdragonのローカルAIエンジンとクラウド上のAIサービスを組み合わせて動作します。クラウドサービスに接続することで、さまざまな情報や機能を利用することが可能です。
ライフログ管理
Ai Pinは撮影した写真や動画、会話や口述筆記したメモなどをライフログとして管理することができます。これらの情報は、スマートフォンやPCなどのブラウザを通じて「Humane Center」からアクセスできます。AIを活用して、重要な情報をまとめたり整理したりすることができます。
まとめ
HumaneのAi Pinは、スマートフォンの代替品としてはまだ完全なるものではありませんが、スマートウォッチのコンパニオンデバイスとしての役割を果たすことが期待されています。レーザーインクディスプレイやハンズフリー機能、カメラとデプスセンサなど、多彩な機能を備えており、スマートフォンを取り出さずにさまざまなタスクを実行できる便利なデバイスです。しかし、現時点ではスマートフォンの実用性や移植性には及ばないため、スマートフォンの代わりとして完全に普及するには時間がかかるでしょう。
コレが本当にスマホの代わりになるとは思えませんが、こういうのいいですよね!実際これがどこまで使える物になるのかわかりませんが、体の一部をディスプレイにして使うという機能も楽しそうですね。
ちなみに、価格は Ai Pin本体と、バッテリーブースター2つ等がセットで699ドルから。毎月の利用料は無制限の通話やデータ通信等を含んで24ドルとなっており、米国では11月16日より購入できますようです。
って・・・10万もすんのぉぉぉぉ!