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Chromeがついに、macOS 12 Montereyを見限る決断を下した。 2026年7月にリリース予定の「Chrome 150」を最後に、Montereyへのサポートは完全に打ち切られる。
このニュースが今、極めて重要なのは、多くのIntel Macユーザーにとって「安全なウェブ体験」の終焉を意味するからに他ならない。Googleの公式発表によれば、次期バージョンであるChrome 151からは、macOS 13 Ventura以降が必須条件となる。
影響を受けるのは、2017年から2018年以前に発売されたiMacやMacBook Airといった、未だ現役で動いているIntel搭載モデルだ。
AppleがOSのサポートを終えたハードウェアを、Googleもまたソフトウェアの側面から切り離しにかかる。 ハードは動くのにソフトが拒絶する、デジタル時代の残酷な「寿命」がそこにある。
専門的な視点で見れば、この動きはApple Siliconへの完全移行を急ぐ市場の圧力を象徴している。 ブラウザは現代のインフラであり、セキュリティパッチの提供停止は、玄関の鍵を開けたままネットの大海原へ漕ぎ出すようなもの。

Googleがこのタイミングで舵を切るのは、Intelベースの旧OSを維持するコストが、もはやメリットを上回ったという冷徹な判断だろう。 Intel Macという巨大な負債を、エコシステム全体で整理しようとする強い意志が透けて見える。
もちろん、代替案がないわけではない。 FirefoxやBraveといった競合ブラウザは、当面の間Montereyのサポートを継続する方針だ。 しかし、それも一時的な延命措置に過ぎない。 Chromiumという共通の土台を持つ現代のブラウザ市場において、本家が切り捨てれば他が追随するのは時間の問題だ。
今、Monterey搭載のMacを手にしているなら、もはや「いつまで使えるか」という甘い期待は捨てるべきだ。 2026年夏という明確なデッドラインが設定された以上、問われているのは「どのタイミングでApple Siliconへ乗り換えるか」という決断そのものだ。
中古市場でIntel Macの価値が底をつく前に、次の一手を打つ。 それが、この激動のテック業界を生き抜くための、最も現実的なリスクマネジメントとなるだろう。
ソフトウェアの壁は、ハードウェアの故障よりも早く、そして静かにやってくる。 Chrome 150が鳴らす警鐘は、古いMacユーザーにとっての「最終通告」なのだ。ひどいですよ…Googleさん!

