楽天モバイルのプラチナバンドについての最新情報
楽天モバイルは、総務省からプラチナバンドと呼ばれる周波数帯の700MHz帯の割り当てを受けました[1]。これにより、楽天モバイルはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続き、4社目のプラチナバンドの割り当てを受けた事業者となりました。
プラチナバンドは、携帯電話がつながりやすいとされる周波数帯であり、特に地下や高層ビルなどの場所での通信品質向上が期待されています[2]。楽天モバイルは、これまで1.7GHz帯(バンド3)でのみネットワークを構築していましたが、700MHz帯から900MHz帯までの帯域を保有していなかったため、一部のユーザーからはつながりにくさが指摘されていました。
楽天モバイルは、プラチナバンドの割り当てを受けたことにより、より高品質な通信環境の実現を目指しています[2]。具体的には、2033年度末までに特定基地局を設備するために544億円を投資し、2024年中に700MHz帯を使ったサービス提供を開始する予定です[1]。
プラチナバンドとは
携帯電話の周波数帯には、プラチナバンドとそれ以外の帯域があります。以下に、プラチナバンドとその他の帯域の違いについて簡単にまとめて説明します。
- プラチナバンドは、700MHz~900MHzの周波数帯域を指す通称です。
- プラチナバンドは、ビルなどの障害物があっても回り込んで電波が届きやすいという特徴を持っています。
- 一度に送れるデータ量は少ないものの、その特性から基地局の少ない地域や地下、屋内、山の陰などでも繋がりやすい周波数帯域であるとされています。
プラチナバンドの利点
- プラチナバンドは、携帯無線通信において最適な周波数帯域とされています。
- 障害物を回り込んで電波が届く性質を持つため、基地局の少ないエリアでも安定した通信を提供しやすいです[1]。
- 携帯電話の高速データ通信規格であるLTEを、プラチナバンドの周波数帯で提供するサービスをプラチナバンドLTEと呼びます。
プラチナバンドの注目されている背景
- 楽天モバイルがプラチナバンドの自社への割り当てを主張しており、これが注目されています。
- 従来から携帯電話事業を行ってきた三大キャリア(NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク)にはプラチナバンドが割り当てられている一方で、楽天モバイルは割り当てられていないため、プラチナバンドの再割り当てを長い時間求めていました。
- プラチナバンドは基地局の少ないエリアでも通信を提供しやすいため、楽天モバイルの契約エリア拡大にとって重要な存在となっています。
大手4社の対応バンド
現在、携帯通信サービスを提供している大手4社(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の対応バンドは以下の通りです(2023年現在)
- NTTドコモ: 4G(LTE)ではバンド1、バンド3、バンド19、バンド21、バンド28、バンド42を利用しています。
5Gではn28、n78、n79、n257を利用しています。 - au: 4G(LTE)ではバンド1、バンド3、バンド11、バンド18、バンド26、バンド28、バンド42を利用しています。
5Gではn3、n28、n77、n78、n257を利用しています。 - ソフトバンク: 4G(LTE)ではバンド1、バンド3、バンド8、バンド11、バンド28、バンド42を利用しています。
5Gではn3、n28、n77、n257を利用しています。 - 楽天モバイル: 4G(LTE)ではバンド3を利用しています携帯電話の周波数帯には、プラチナバンドとそれ以外の帯域があります。
楽天モバイルのプラチナバンドについての最新情報
楽天モバイルのプラチナバンドの意義
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得することで、通信品質の向上が期待されます。プラチナバンドは、障害物に強く、エリアカバーを広げる上で有利な周波数帯とされています[2]。これにより、楽天モバイルは従来の弱点であった「つながりにくさ」を克服することができると期待されています。
ちなみに、楽天モバイルのモバイル回線の周波数は、4Gでは1.7GHz帯、5Gでは3.7GHz帯と28GHz帯です。
ユーザーの声
楽天モバイルのプラチナバンド獲得に対して、ユーザーからは期待の声が上がっています。特に、地下や高層ビルなどでの通信品質の向上に期待が寄せられています。
これまでSNSなどで「つながりにくい」という声が多く寄せられていたため、プラチナバンドの導入により、ユーザーの利便性が向上することが期待されています[2]。
この周波数は障害物に非常に弱く、例えば建物の奥にある場所などでは、電波が届かないシーンが多くみられました。
実際私も、デパートのトイレや雑居ビルの奥まった場所などでは、通信ができない時が多々ありました。もちろん他社の電波では確実に繋がっていた場所でした。
今後の展開
楽天モバイルは、プラチナバンドを活用したモバイルネットワークの構築を開始し、より高品質な通信環境の実現を目指しています[2]。また、楽天モバイルは独自のネットワーク技術や既存の基地局サイトを活用し、効率的な基地局開設を行う予定です[2]。
これにより、楽天モバイルは参入当初から掲げている「携帯市場の民主化」を推進し、通信環境の改善と安定的かつ高品質なサービス提供を目指していきます[2]。
楽天モバイルのプラチナバンドのサービス開始日について
- サービス開始予定日: 楽天モバイルのプラチナバンドのサービス開始予定日は2023年末から2024年の年始にかけてとされています[1]。
- サービス内容の変更: プラチナバンドの導入により、楽天モバイルの電波・エリア問題が大幅に改善されることが期待されています。具体的には、建物内や地下でも電波がつながりやすくなり、従来のエリア制限や電波の入りにくい場所での通信品質が向上するとされています[1]。
- 価格の変更: 現時点では、プラチナバンドの導入に伴う楽天モバイルの価格変更に関する具体的な情報は確認できませんでした。ただし、楽天モバイルは従来から低価格なプランを提供しており、プラチナバンドの導入によって通信品質が向上することで、より魅力的な料金プランが提供される可能性があります。
価格については今のところ変わる感じはありませんが、当然、これだけの設備やらなんやらと資金を投資して、楽天を傾けるだけの赤字を垂れ流していたわけですから、念願のプラチナバンドを獲得できたことで、ある程度のユーザーを今後は確保できたら、当然ではありますが「刈り取り」が始まると思います。
これはどのサービスでも行なっていることなので仕方がないことですけどね。
参考情報は上記になります。Special thanks
- 楽天モバイルが700MHz帯のプラチナバンド獲得、24年中にもサービス提供へ | 日経クロステック(xTECH)
- 楽天モバイルがプラチナバンド(700MHz)を獲得 「つながりにくさ」を克服できるか – ITmedia Mobile
- 楽天モバイルが悲願のプラチナバンド獲得。乗り越えるべき課題も山積(石野純也)(テクノエッジ) – Yahoo!ニュース
- 【2023年最新】楽天モバイルがプラチナバンド獲得!いつから提供開始? | ASJ LIVING
- 楽天モバイル、初の「プラチナバンド」獲得 2024年中のサービス開始目指す – ITmedia NEWS
- 楽天モバイル、念願の「プラチナバンド」獲得で巻き返せるか? – ケータイ Watch