スマートフォン市場に、また一つ見逃せない「刺客」が登場しました。モトローラが中国市場で発表した「Moto X70 Air」です。
「iPhone Airのライバル」と銘打たれたこの新型スマートフォンは、その名の通り、驚異的な薄さと軽さを実現しつつ、強力なスペックを搭載しています。中国での予約価格が2,599元(約365ドル)からと発表され、その「神コスパ」ぶりがネットを騒がせています。
しかし、我々が注目すべきは、グローバル版「Motorola Edge 70」として登場する際の「本当の価格」です。どうやら、中国での衝撃価格をそのまま鵜呑みにすると、痛い目を見るかもしれません。
この記事では、Moto X70 Air (Edge 70) の魅力的なスペックを再確認しつつ、現在リークされているグローバル版の価格情報、そしてその「価格差の謎」に迫ります。果たしてこのスマホ、本当に「買い」なのでしょうか?
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				中国市場を揺るがす「価格破壊」
まず驚くべきは、中国国内で開始された予約販売の価格設定です。
- 12GB RAM + 256GB ストレージ: 2,599元(約365ドル)
- 12GB RAM + 512GB ストレージ: 2,899元(約410ドル)
日本円に換算すると、ベースモデルが約5万円台半ば(※$1=150円換算)という計算になります。これは、iPhone AirやGalaxy S25 Edgeといった各社の薄型・軽量モデルの競合としては、まさに「価格破壊」と言える水準です。
「iPhone Airのライバル」を名乗るからには、スペックも中途半端ではありません。
モトローラがこれまでに明らかにしている主要スペックを見ると、その本気度が伺えます。心臓部には最新の「Snapdragon 7 Gen 4」チップセットを搭載。ディスプレイは6.7インチのpOLEDを採用し、美しく滑らかな表示が期待できます。
さらに特筆すべきはバッテリーです。薄型・軽量を謳うモデルはバッテリー容量を犠牲にしがちですが、Moto X70 Airは競合(iPhone AirやGalaxy S25 Edge)を上回る4,800mAhの大容量バッテリーを搭載しています。これに68Wの急速充電が組み合わさるのですから、日常使いでの安心感は非常に高いでしょう。
このスペックで約365ドルからというのは、中国市場においては圧倒的なコストパフォーマンスです。

グローバル版「Motorola Edge 70」に潜む価格の罠
「この価格ならグローバル版も即買いだ!」
そう思った方も多いかもしれませんが、ここで冷静になる必要があります。
モトローラ自身も言及している通り、この中国国内の価格は、世界市場(グローバル版)には適用されません。国際版には、各国の税金や関税、認証費用などが上乗せされるためです。
そして、最近のリーク情報が我々に突きつけた現実は、かなり厳しいものでした。
Motorola Edge 70のEU(ヨーロッパ)での予想価格は、700〜800ユーロになると見られています。
700ユーロと言えば、現在の為替レートで約11万円を超えます。中国版の約365ドル(約5.5万円)と比較すると、ほぼ2倍近い価格設定です。これは「ミッドレンジ」の価格帯とは到底言えません。
もちろん、これはあくまでリーク情報であり、EUの価格がそのまま日本や他の地域の価格になるわけではありません。しかし、少なくとも「中国での価格がいかに例外的か」を強く示唆しています。

朗報?「300ユーロ」の発売記念ボーナス
このままでは「中国以外では高すぎるスマホ」という烙印を押されかねません。しかし、モトローラも手をこまねいているわけではないようです。
朗報として、モトローラは「300ユーロ(約5万円)を超える発売記念ボーナス」を提供するという情報も併せて報じられています。
もしこれが事実であれば、事態は一変します。例えば、本体価格が750ユーロだったとしても、300ユーロのボーナス(割引や下取り増額など)が適用されれば、実質的な負担は450ユーロ程度まで下がります。これならば、中国版の価格とまではいかなくとも、十分に競争力のある価格帯に戻ってくる可能性があります。
この「ボーナス」がどのような形で提供されるのか、また全ての地域で適用されるのかが、グローバル版Edge 70の成功を左右する最大の鍵となりそうです。

発売日は2025年11月5日
この注目の「Motorola Edge 70」(Moto X70 Airのグローバル版)の世界発売は、2025年11月5日に予定されています。
スペックは非常に魅力的です。問題は、中国での「神コスパ」と、EUでの「プレミアム価格」という二つの顔のうち、日本を含むグローバル市場でどちらの顔を見せてくれるのか。
我々は、11月5日の正式発表と、その「発売記念ボーナス」の詳細を待つ必要がありそうです。
【まとめ】
今回発表された「Moto X70 Air」は、非常に悩ましい、二面性を持ったスマートフォンだと感じました。
中国国内に限れば、Snapdragon 7 Gen 4、大容量4,800mAhバッテリー、6.7インチpOLEDという強力なスペックを約365ドルで提供する、まさに「神コスパ」の怪物です。
しかし、一歩国外に出た「Motorola Edge 70」は、700〜800ユーロという、全く別の価格帯の製品として登場する可能性が示唆されています。これは、多くの消費者が期待したであろう「安くて高性能なモトローラ」のイメージとは異なります。
唯一の希望は「300ユーロの発売記念ボーナス」です。このボーナスが本当に提供され、価格の「罠」を解消してくれるのであれば、iPhone AirやGalaxy S25 Edgeに対抗しうる、2025年冬のダークホースになる可能性は十分に秘めています。
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