【悲報】Galaxy Z Fold 7、薄くなった代償か?JerryRigEverythingが暴いた”2つの弱点”と購入を再考すべき理由

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待望の「Samsung Galaxy Z Fold 7」が、よりスリムに、より軽量になって私たちの前に姿を現しました。未来を体現したかのようなそのデザインに、心を奪われている方も少なくないでしょう。しかし、その輝かしい進化の裏で、決して見過ごすことのできない”現実”が潜んでいるとしたら…?

この記事では、世界で最も過酷なスマートフォン耐久性テストを行うYouTuber「JerryRigEverything」が明らかにした、Galaxy Z Fold 7の知られざる耐久性の真実に迫ります。

2,000ドル(日本円で約30万円以上)という高価な投資をする前に、本機が抱える「致命的な弱点」と、それでもなお進化した「驚くべき強さ」を正確に理解しておくことは、賢明な消費者であるあなたの権利です。

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Galaxy Z Fold 7の知られざる耐久性の真実

まず結論!Galaxy Z Fold 7の耐久性は向上したが「諸刃の剣」である

いきなり結論からお伝えします。JerryRigEverythingのテストによって、Galaxy Z Fold 7の耐久性は、間違いなく旧モデルより向上しました。特に、折りたたみの心臓部であるヒンジの進化は目覚ましく、多くのユーザーが抱いていた不安を払拭するほどの堅牢性を見せつけています。

しかし、問題は別の場所にありました。それは、まるで高級車が美しい塗装であるがゆえに、些細な飛び石にも気を遣うのと同じような、構造的なジレンマです。

本記事では、この「光と影」を3つのポイントに分けて、詳しく掘り下げていきます。

  1. 称賛すべき進化点:薄く、強くなった「Armor Flexヒンジ」
  2. 致命的な弱点①:あなたの爪が凶器に変わる?繊細すぎる内側スクリーン
  3. 致命的な弱点②:防塵性能の落とし穴と「砂」という永遠の敵

薄く、強くなった「Armor Flexヒンジ」

今回の最大の進化点は、間違いなく新開発の「Armor Flexヒンジ」でしょう。Samsungの発表によれば、この新しいヒンジは従来モデルと比較して27%も薄く、そして43%も軽量化されています。この恩恵は絶大で、折りたたみスマホ特有の「分厚さ」「重さ」を大幅に軽減し、日常的な携帯性を大きく向上させています。

さらに、外装の守りも固められました。

  • カバースクリーン(外側の画面): Gorilla Glass Ceramic 2
  • 背面パネル: Gorilla Glass Victus 2

これらは現行のスマートフォン市場において最高クラスの強度を誇るガラスであり、日常的な落下や衝撃に対する耐性が向上していることは間違いありません。

そして、JerryRigEverythingの最も過酷なテストの一つである**「逆折り曲げテスト」**。スマートフォンを本来とは逆の方向に無理やり曲げるこのテストにおいても、Galaxy Z Fold 7はガラスの破損やヒンジの故障を起こすことなく、見事に耐えきりました。この結果は、薄型化してもなお、フレーム全体の剛性が非常に高いレベルにあることを証明しています。

ここまでの情報だけを見れば、Fold 7は「完璧な折りたたみスマホ」に思えるかもしれません。しかし、問題はユーザーが最も触れる「あの場所」にありました。

致命的な弱点①:あなたの爪が凶器に変わる?

Galaxy Z Fold 7が持つ最大の魅力であり、同時に最大のアキレス腱。それが、8インチの大画面を誇るAMOLEDインナーディスプレイです。

JerryRigEverythingのテストで、この内側ディスプレイはモース硬度「レベル2」で傷がつき始めるという、衝撃的な結果が改めて示されました。

【ワンポイント解説】モース硬度とは? モース硬度は、鉱物の硬さを1から10の10段階で示した指標です。皆さんが普段使っているスマートフォンの画面ガラスは、一般的にレベル6~7程度で傷がつき始めます。レベル2というのは、人間の爪(約2.5)よりも柔らかいことを意味します。

つまり、少し爪を立てて画面を操作したり、ポケットの中に紛れ込んだ小さなゴミが画面に触れたりするだけで、簡単に傷がついてしまう可能性があるのです。これは前世代から改善されていない、折りたたみディスプレイが抱える構造的な限界と言えます。

さらに、2,600ニトという驚異的な輝度を誇るディスプレイは、長時間の熱にさらされると**「焼き付き」**を起こしやすいという欠点も指摘されています。

Samsungもこの弱点は認識しており、購入から12ヶ月以内であれば1回に限り、内側のスクリーンプロテクターを無償で交換するプログラムを提供しています。しかし、それ以降の交換は19.99ドル(約3,000円)の費用がかかります。もしプロテクターの下、つまりパネル本体を損傷してしまった場合の修理費用は、**589ドル(約9万円)**と非常に高額です。

「サードパーティ製のプロテクターは絶対に使わないでください」というSamsungの警告は、この繊細なスクリーンを守るための、悲痛な叫びのようにも聞こえます。

致命的な弱点②:防塵性能の落とし穴

Galaxy Z Fold 7は「IP48等級」の防水防塵性能を備えています。ここで注目すべきは、防塵等級を示す「4」という数字です。

【ワンポイント解説】IP等級とは? IP等級は、電子機器の防水・防塵性能を示す国際規格です。2桁の数字のうち、1桁目が防塵性能、2桁目が防水性能を表します。

防塵等級「4」は、「直径1.0mm以上のワイヤーや固形物が内部に侵入しない」ことを意味します。しかし、これは言い換えれば、1.0mm未満の微細な塵や砂の侵入は完全に防げるわけではない、ということです。

JerryRigEverythingが大量の砂や土埃をヒンジ部分に振りかけるテストでは、驚くべきことにヒンジ自体は固着したり異音を発したりすることなく、正常に動作し続けました。これは、ヒンジ内部への異物混入を防ぐ設計が、旧モデルから格段に進歩したことを示しています。

しかし、問題はヒンジではありません。もし微細な砂粒が、あのデリケートな内側スクリーンの上に乗ってしまったら…?そして、それに気づかずにスマートフォンを閉じてしまったら…?想像するだけで、冷や汗が出ます。

ヒンジは埃に打ち勝ちましたが、「砂」は依然として内側スクリーンの最大の敵であり続けるのです。

【まとめ】

JerryRigEverythingによる一連のテストから見えてきた、Galaxy Z Fold 7の真の姿をまとめてみましょう。

  • 進化した点
    • ヒンジが大幅に薄型・軽量化され、携帯性が向上した。
    • 逆方向の折り曲げにも耐える、極めて高いフレーム剛性を実現した。
    • 外装ガラスが強化され、外側の耐久性は向上した。
    • ヒンジ内部への埃の侵入を防ぐ機構が改善された。
  • 変わらない、あるいは新たな懸念点
    • 内側ディスプレイはモース硬度2と極めて柔らかく、爪や日常のゴミで簡単に傷がつく。
    • 高輝度ディスプレイは「焼き付き」のリスクを抱えている。
    • IP48等級では、微細な砂の侵入による画面損傷のリスクは依然として残る。
    • 画面の修理費用が非常に高額である。

結論として、Galaxy Z Fold 7は「丁寧に扱うことを前提とした、未来を先取りするデバイス」であると言えます。

日常的にタフな環境でスマートフォンを使う人や、小さな傷を気にせずガシガシ使いたいという人には、残念ながら現時点では推奨できません。それはまるで、美しいけれど繊細なシルクのシャツを、普段着として毎日着るようなものです。

しかし、あなたがこのデバイスの持つ唯一無二の大画面体験と未来的な魅力のためなら、多少の不便さや維持コストを受け入れられる、というのであれば話は別です。

まるで高級腕時計やクラシックカーを慈しむように、このスマートフォンを丁寧に扱い、その価値を最大限に引き出せるユーザーにとって、Galaxy Z Fold 7は最高のパートナーとなり得るでしょう。

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