「もう少し大きければ動画が見やすいのに…」「このタブレットは持ち運ぶには重すぎる…」
スマートフォンの大画面化が進む一方で、タブレットは10インチを超えるモデルが主流となり、その「中間」を求める声が多く聞かれます。そんな中、Xiaomi(シャオミ)がまさにそのニーズに応える「コンパクトフラッグシップタブレット」を開発中とのニュースが飛び込んできました。
その名も「Poco F Pad」。
この記事では、現在明らかになっている情報と過去の傾向から、多くのガジェットファンが待ち望むであろう「Poco F Pad」の性能、予想される発売日と価格、そして最も気になる日本での発売可能性について、深く掘り下げて解説していきます。
- 新しいタブレットの購入を検討している方
- 持ち運びやすい高性能なデバイスを探している方
- XiaomiやPocoのファンの方
上記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。きっとあなたの物欲を刺激する情報が満載のはずです。
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Xiaomi Poco F Padの最新情報まとめ

そもそも「Poco F Pad」とは?Redmi K Padとの関係性
今回のニュースの核心は、Xiaomiのサブブランドである「Redmi」が中国市場向けに発売を予定しているフラッグシップタブレット「Redmi K Pad」にあります。そして、この「Redmi K Pad」が、グローバル市場においては「Poco F Pad」**として展開される、というものです。
少し複雑に感じるかもしれませんが、Xiaomiの製品戦略を理解すると非常にシンプルです。
- Xiaomi(シャオミ)
グループ全体の親会社。ハイエンドからエントリーまで幅広い製品を展開。 - Redmi(レッドミー)
元々はXiaomiの低価格モデルシリーズ。現在は独立したサブブランドとして、高いコストパフォーマンスを誇る製品を多く展開。 - Poco(ポコ)
こちらもXiaomiから独立したサブブランド。特にパフォーマンスを重視した尖った性能のスマートフォンを、驚くような価格で提供することで知られています。
Pocoはこれまでも、中国国内で発売されたRedmiの高性能モデルを、グローバル市場向けにリネーム(リバッジ)して販売する戦略を多用してきました。例えば、「Poco F5」は「Redmi Note 12 Turbo」がベースになっています。
この流れから考えると、中国で発表される高性能な「Redmi K Pad」が、グローバル市場でパフォーマンス重視のブランドであるPocoから「Poco F Pad」として登場するのは、非常に自然な流れと言えるでしょう。社内では「Turner」というコードネームで開発が進められていることも報じられており、プロジェクトが具体的に進行していることが伺えます。
【徹底予想】Poco F Padの驚異的なスペックとは?

現時点では公式発表前のため、スペックはあくまでリーク情報や噂に基づいたものになりますが、その内容はガジェット好きの心を鷲掴みにするのに十分すぎるほど魅力的です。
心臓部(SoC)は次世代の怪物チップ「Dimensity 9400+」か
最も注目すべきは、タブレットの頭脳であるSoC(System on a Chip)に、MediaTek社の次世代フラッグシップチップ「Dimensity 9400+」が搭載される可能性があるという情報です。
現行のハイエンドAndroidスマートフォンに搭載されている「Snapdragon 8 Gen 3」や「Dimensity 9300」ですら、ほとんどの3Dゲームを最高設定で快適にプレイできる性能を誇ります。その後継となる「Dimensity 9400+」が搭載されれば、そのパフォーマンスはまさに「怪物級」。
- 高負荷な3Dゲーム: 原神、崩壊:スターレイルなども最高画質で滑らかに動作
- 動画編集: 4K動画の編集や書き出しもストレスフリー
- マルチタスク: 複数のアプリを同時に開いても動作が重くならない
このような、これまで一部のハイエンドスマートフォンや大型のプロ向けタブレットでしか実現できなかった体験が、持ち運びやすいコンパクトな筐体で可能になるかもしれません。これは、まさに「コンパクトフラッグシップ」の名にふさわしい性能です。

絶妙なサイズ感?「コンパクト」なディスプレイ
「コンパクト」と報じられていることから、ディスプレイサイズは8インチクラスになる可能性が高いと予想されます。これは、Appleの「iPad mini」に近いサイズ感です。
- スマートフォン(約6〜7インチ): 携帯性は抜群だが、動画や電子書籍には少し小さい。
- 一般的なタブレット(約10〜13インチ): 画面は広大だが、片手で持つのは難しく、持ち運びにはバッグが必須。
8インチクラスのタブレットは、この両者の「いいとこ取り」をした絶妙なサイズ感。電車の中で電子書籍を読んだり、カフェで動画を楽しんだり、あるいは外出先でコントローラーを接続して本格的なゲームを楽しんだりと、様々なシーンで活躍してくれるでしょう。
さらに、フラッグシップモデルとして、120Hzや144Hzの高リフレッシュレートに対応する可能性も十分に考えられます。これにより、画面のスクロールやアニメーションが非常に滑らかになり、日常使いの快適性が格段に向上します。
その他の期待されるスペック
- バッテリー
コンパクトながらも、一日中使える大容量バッテリーの搭載に期待したいところです。Xiaomiグループは急速充電技術にも定評があるため、67Wや120Wといった高速充電に対応すれば、利便性はさらに高まります。 - デザイン
Pocoブランドらしい、少しエッジの効いたデザインになるかもしれません。薄型・軽量であれば、その魅力はさらに増すでしょう。 - ストレージ/メモリ
パフォーマンスを最大限に引き出すため、メモリは最低でも8GB、上位モデルでは12GBや16GBの搭載も考えられます。ストレージも高速なUFS 4.0規格が採用される可能性があります。
Poco F Padの発売日と価格は?そして、日本での発売は…

気になる発売日と価格、そして日本での展開はどうなるのでしょうか。とりあえず、この表を見る限り絶望しかないのですけど…
発売日:2024年後半以降か
元記事によると、ベースとなる「Redmi K Pad」は今月下旬(※元記事執筆時点)に中国で発表される予定です。しかし、Pocoブランドとしてグローバル展開されるのは、2024年の後半以降になる可能性が高いと見られています。
まずは中国での反響や供給状況を見極めてから、グローバル展開の具体的なスケジュールが決まるものと思われます。
価格:戦略的な価格設定に期待
価格はまだ不明ですが、Pocoブランドの「高性能・高コスパ」という特徴を考えると、非常に競争力のある価格設定が期待されます。
競合となるであろう「Lenovo Legion Tab」(海外モデル)や「iPad mini」が10万円前後の価格帯であることを考えると、「Poco F Pad」はそれよりも安価な7万円〜9万円程度で登場するのではないかと予想されます。もしこの価格で「Dimensity 9400+」を搭載してくれば、市場に大きなインパクトを与えることは間違いないでしょう。

日本での発売可能性は「低い」が、希望は捨てきれない
そして、最も重要な日本での発売についてです。
残念ながら、今回の情報源であるXiaomiTimeは「インドと日本は発売されない可能性が高い」と報じています。
これは非常に残念なニュースです。Xiaomiは日本市場でもスマートフォンや一部のタブレット(Xiaomi Padシリーズ)を正式に販売していますが、Pocoブランドの製品はこれまで公式にはほとんど投入されていません。また、Redmiブランドのタブレットも日本では未発売です。
この背景には、日本の市場規模や認証(技適)の問題、販売チャネル戦略など、様々な要因が考えられます。
しかし、希望を捨てるのはまだ早いかもしれません。
- 市場の変化
日本でも高性能なAndroidタブレットの需要は確実に高まっています。特に8インチクラスの選択肢は限られており、「Poco F Pad」のような製品が投入されれば大きな話題となる可能性があります。 - ユーザーの声
SNSやメディアを通じて日本のユーザーからの熱い要望が高まれば、Xiaomi本社が方針を転換する可能性もゼロではありません。
現時点では厳しい状況ですが、今後の追加情報やXiaomi Japanの動向に注目し続ける価値は十分にあります。
ライバルは?コンパクトタブレット市場の動向

「Poco F Pad」が登場した場合、どのような製品と競合することになるのでしょうか。
- Apple iPad mini
コンパクトタブレットの絶対王者。洗練されたデザイン、豊富なアプリ、強力なAシリーズチップが魅力。OSの違いが最大の選択ポイントになりますが、価格面ではPoco F Padが有利になる可能性があります。 - Lenovo Legion Tab Gen 4 (Y700)
ゲームに特化した8.8インチタブレット。日本未発売ですが、一部で非常に人気の高いモデル。Poco F Padがゲーム性能でどこまで迫れるか、あるいは上回れるかが注目されます。 - RedMagic Astra
こちらもゲーミングに特化したブランドのコンパクトタブレット。尖った性能を持つライバルとして、Poco F Padのベンチマークとなるでしょう。
これらのライバルに対して、「Poco F Pad」は最新鋭のSoCによる頭一つ抜けたパフォーマンスと、Pocoならではのコストパフォーマンスを武器に戦うことになると予想されます。

【まとめ】
今回明らかになった「Poco F Pad」に関する情報は、まだ断片的なものではありますが、そのポテンシャルには胸が躍ります。
「Dimensity 9400+」という次世代の心臓部を、多くのユーザーが求める「8インチクラスのコンパクトな筐体」に詰め込む。
このコンセプトは、まさに”ありそうでなかった”理想のデバイスを具現化するものであり、スマートフォンと大型タブレットの間に存在する大きなニーズの隙間を埋める存在になるかもしれません。
動画視聴、電子書籍、ウェブブラウジングといった日常使いの快適性はもちろんのこと、これまでハイエンドPCや据え置きゲーム機でしか味わえなかったような最高のゲーミング体験を、どこへでも持ち運べるようになる。これは、私たちのデジタルライフを大きく変える可能性を秘めています。
日本での発売の可能性が現時点で低いと報じられている点は、正直に言って非常に残念です。しかし、この記事を読んでくださったあなたのように、このデバイスの登場を心待ちにする声が大きくなれば、未来は変わるかもしれません。
