待望の次世代機、「Nintendo Switch 2」に関するリーク情報が、ゲームファンの間で大きな話題を呼んでいます。特に注目を集めているのが、本体の「テーマ」機能。しかし、流出したとされる開封動画では、初期設定で選べるテーマが「ライトモード」と「ダークモード」の2種類のみであることが示唆されており、カスタマイズ性を期待していたファンからは落胆の声も聞かれます。
果たして、Nintendo Switch 2のホームメニューは、初代機同様のシンプルな道を歩むのでしょうか? それとも、これは嵐の前の静けさで、将来的には3DSのような多彩なカスタマイズが可能になるのでしょうか?
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期待と不安が交錯するSwitch 2の「顔」

image:NotebookcHeck
ついにその姿を現し始めたNintendo Switch 2。スペック向上によるグラフィックの進化や、革新的なゲーム体験への期待が高まる一方、日々のゲームライフを彩る「ホームメニュー」のカスタマイズ性については、少し不安なニュースが飛び込んできました。
リークされた情報によれば、発売当初のテーマは基本的な「ライト」と「ダーク」のみ。長年、自分だけのSwitchを夢見てきたユーザーにとって、これは少々寂しい知らせかもしれません。しかし、本当にそれだけなのでしょうか? 今回の記事では、リーク情報の詳細を分析し、任天堂が描くかもしれないカスタマイズの未来図を探ります。
リークが示す「ミニマル」なスタート

各種メディアやRedditなどで拡散されているNintendo Switch 2のリーク情報。その中でも特に注目された開封動画では、システム設定内に「テーマ」専用のメニューが存在することが確認されました。これは、任天堂がテーマ機能に一定の重要性を置いている証拠とも言えます。しかし、そのメニュー内に表示されていたのは、「ベーシックライト」と「ベーシックダーク」のわずか2つの選択肢。
この事実は、Nintendo Soupなどのメディアでも報じられており、発売日時点でのテーマオプションは限定的である可能性が高いことを示唆しています。初代Nintendo Switchも、発売当初は非常にシンプルなUIで、ユーザー待望のダークモードが実装されたのは、発売から実に5年も経過した2022年のことでした。この前例を考えると、Switch 2が初期段階で基本的な機能に絞ってリリースされることは、決して意外なことではありません。
なぜ任天堂はカスタマイズに慎重なのか?

一部のユーザーからは、ニンテンドー3DSが提供していた豊富なテーマ機能を懐かしむ声が上がっています。3DSでは、背景、アイコン、BGMなどを自由に変更できるテーマが多数配信され、自分の好みに合わせて本体をパーソナライズする楽しみがありました。
では、なぜSwitch、そしてSwitch 2(の初期段階)では、こうしたカスタマイズ機能が控えめなのでしょうか?
考えられる理由の一つは、「パフォーマンスへの集中」です。任天堂は、ゲーム体験そのものを最も重視する企業です。ホームメニューのカスタマイズ機能を追加することは、少なからずシステムリソースを消費します。特に、より高性能なグラフィックが期待されるSwitch 2において、ゲームのパフォーマンスを最大限に引き出すために、UIは可能な限りシンプルに保ちたいという意図があるのかもしれません。メニュー画面に多くの時間を費やすよりも、スムーズなゲームプレイを望むユーザーも少なくありません。
もう一つの理由は、「段階的な機能追加」という戦略です。本体発売後も、ファームウェアアップデートを通じて新機能や改善を提供していくことは、現代のゲーム機では一般的です。任天堂も、ユーザーの反応を見ながら、あるいは本体の安定性が十分に確認された段階で、新しいテーマやカスタマイズ機能を追加していく計画なのかもしれません。
今後のアップデートと「テーマメニュー」の存在

落胆するにはまだ早いかもしれません。今回のリーク情報には、将来的な機能拡張を示唆するいくつかのヒントが隠されています。
まず、開封動画で確認されたファームウェアのバージョンが、任天堂が公式(あるいはそれに準ずる形)で公開しているプレビュー映像のものよりも古い可能性があるという指摘です。これはつまり、発売日にはすでに、より多くの機能が実装された「Day Oneパッチ」が配信され、その中に新しいテーマが含まれている可能性があることを意味します。
さらに、「Switch 2 Stock Alerts」といったXアカウントは、将来的にNintendo Switch Online加入者限定のテーマや、プラチナポイントで交換できるテーマが登場すると予測しています。これは、3DSや過去の任天堂のサービスでも見られた手法であり、ユーザーへの付加価値提供やエンゲージメント向上に繋がるため、十分に考えられるシナリオです。
そして何より、「テーマ」専用のメニューがわざわざ用意されているという事実そのものが、将来的な拡張性を物語っていると言えるでしょう。もし本当にライトとダークの2種類しか提供するつもりがないのであれば、もっとシンプルな設定項目にすることもできたはずです。専用メニューを設けたということは、そこに将来的に様々なテーマが追加されることを見越している、と考えるのが自然ではないでしょうか。
まとめ

Nintendo Switch 2のテーマ機能に関するリーク情報は、一見すると少し残念なものに映るかもしれません。しかし、深く掘り下げてみると、そこには任天堂の慎重な戦略と、将来への確かな布石が見えてきます。
初期段階では基本的な機能に留め、まずは本体の安定稼働とコアなゲーム体験を最優先する。そして、ファームウェアアップデートを通じて、ユーザーの期待に応える形で徐々にカスタマイズ要素を拡充していく――。これが、任天堂が描くSwitch 2のロードマップなのかもしれません。
初代Switchでダークモードの実装に5年を要したことを考えると、過度な期待は禁物ですが、3DSでの成功体験や、「テーマメニュー」の存在は、我々に希望を与えてくれます。Nintendo Switch Online特典やポイント交換といった形で、多彩なテーマが提供される未来を想像するのは、決して非現実的なことではないでしょう。
最終的に重要なのは、Nintendo Switch 2が提供してくれるであろう、豊かで新しいゲーム体験です。しかし、その体験を彩る「顔」であるホームメニューが、自分らしくカスタマイズできるものであれば、その喜びはさらに深まるはずです。
発売日には、まずライトかダークか、好みのモードで新たな冒険を始めましょう。そして、任天堂がこれからどんな「色」をSwitch 2に加えてくれるのか、楽しみに待ちたいと思います。もしかしたら、私たちが想像するよりも早く、お気に入りのキャラクターやゲームの世界観でホームメニューを飾れる日が来るかもしれません。