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モバイルバッテリーを持ち歩く日常が、いよいよ過去のものになるかもしれない。Vivoが発表したミッドレンジスマートフォン「Vivo V80 Lite 5G」は、市場の常識を足元から覆す意欲作だ。一般的なハイエンド端末のほぼ2倍に相当する10,000mAhもの超大容量バッテリーを、普段使いできるスリムな筐体へ鮮やかに収めてみせた。
これまで10,000mAh級の電源を積んだスマートフォンといえば、分厚く武骨なタフネス端末か、300グラムを優に超える特殊なハードウェアに限られていた。ところが本作は、厚さわずか8.59ミリ、重量も224グラムに抑え込んでいる。大型ディスプレイを備える標準的なスマートフォンと大差ないサイズ感でこの数値を達成したパッケージングは、素直に驚異的と言うほかない。高エネルギー密度バッテリーの実用化が、いよいよ日常使いの端末にまで及んできた証拠だ。
タフネス性能にも妥協は見当たらない。最高水準のIP69防水防塵に対応するほか、カーペット上であれば3メートルの高さからの落下にも耐えうる堅牢性を確保した。公称スペックによればTikTokの連続再生は30時間、負荷の高いゲームプレイでも14時間の連続駆動を誇る。1,400回の充放電サイクルを経ても80%の容量を維持する長寿命設計で、44Wの急速充電にもしっかり対応する。


基本性能のまとめ方も巧みだ。フロントには解像度2,800×1,260ピクセル、ピーク輝度2,000ニトを叩き出す6.83インチの120Hz有機ELディスプレイを採用。SoCには電力効率に優れるMediaTek製「Dimensity 7300e」を据えた。カメラは5000万画素のメインと200万画素のサブ、インカメラには3200万画素を配置。派手な複眼構成を追わず、日常のスナップ用途に割り切った仕様が心地よい。
この端末が持つ真の価値は、単なる数字のインパクトにとどまらず、次世代バッテリーの恩恵が300ドル台という大衆価格帯へ一気に降りてきた点にある。競合各社がミリ単位の薄型化を競い、過度な急速充電のワット数争いに終始するなか、Vivoは「そもそも充電する回数を減らす」という最も原始的で実用的な解を提示してみせた。省電力チップとの相乗効果により、ライトユースなら3日から4日は給電なしで乗り切れる計算になる。
価格はミャンマー市場において、6GB/128GBモデルが約349ドル、8GB/256GBモデルが約469ドル。まずは新興国からの投入となるが、この圧倒的なスタミナと価格設定は、他社のミッドレンジ勢にとっても強烈なプレッシャーとなるはずだ。
Source:Vivo


