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サムスンが「Galaxy Z Fold 8 Ultra」をついに正式発表した。折りたたみスマホ最大の弱点だった「厚み」と「カメラ性能」を同時に克服し、過熱する薄型化レースの主導権を力技で奪い返した格好だ。
展開時の厚さはわずか4.1mm。折りたたみ時でも8.9mmに収まり、重量は214gまで削ぎ落とされた。もはや普通のフラッグシップ機と変わらない持ち心地を実現している。この極薄筐体を支えるのが、新開発のFlex Titaniumテクノロジーだ。OLEDパネルの下にチタン合金支持層を敷き詰めることで、繰り返しの開閉に耐える柔軟性を保ちつつ、折り目が目立たない平坦な画面を作り上げた。
ディスプレイは内側が8インチ、外側が6.5インチ。ともに120Hz駆動のDynamic AMOLED 2Xを採用し、ピーク輝度は3,000ニトに達する。屋外での視認性は文句なしのトップクラスだ。

最大のトピックは、これまで弱点とされてきたカメラの劇的な刷新だろう。2億画素(200MP)の広角センサーを筆頭に、50MP超広角、10MP望遠(光学3倍)を搭載。SシリーズのUltraに劣らない撮影能力を手に入れた。ProVisual Engineによる暗所撮影や8K動画、さらにはCine LUTのリアルタイムプレビューまで対応し、プロの動画制作にも応える仕様だ。
チップセットには最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを惜しみなく投入。バッテリー容量も5,000mAhへ増量され、45W急速充電なら30分で67%まで一気に充電できる。新機能の「Now Nudge」をはじめとするGalaxy AIは、チャット文脈から自動でカレンダー登録を提案するなど、大画面を活かしたマルチタスクを一段上の次元へ引き上げている。
欧州価格は12GB/256GBモデルで2,199ユーロから。日本展開時の価格は相当な高額化が予想されるものの、中華メーカー勢が先行していた薄型化トレンドに対し、サムスンが自社の強みであるカメラ、AI、堅牢性をすべて注ぎ込んで見せた回答として、その完成度は極めて高い。
折りたたみスマホの「次世代標準」を決定づけた本作。今後はこの超薄型筐体と高度なオンデバイスAIの組み合わせが、ハイエンド市場全体の新たな主戦場となっていきそうだ。

