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スマートフォンの背面に、もう一つの「読書専用スクリーン」を。中国のデバイスメーカーXteinkが発表した最新の電子書籍リーダーS4は、単なる安価なリーダーの枠を飛び出し、スマホのサブディスプレイとして機能する極めてユニークな立ち位置を確立した。最大のトピックは、従来の独自OSを捨て去り、Android 11を搭載してきた点に他ならない。
4.3インチという絶妙なサイズ感はそのままに、中身は劇的な進化を遂げている。汎用OSへの移行により、KindleやKoboといった主要な読書アプリの導入が可能になった意味は大きい。前モデルのX4などで不満の種だったアプリの制限が解消され、ユーザーは好みのプラットフォームで自由に書籍を読みふけることができる。
気になるポイントは、マグネットによってスマートフォンの背面にピタリと吸着するギミックだ。MagSafeのような使い勝手でiPhoneやAndroid端末と一体化し、通知に邪魔されないE-Ink環境を常に持ち歩ける。重量わずか95グラム、厚さ6.98ミリという極薄軽量設計は、スマホケース一枚分程度の負担でしかない。
ハードウェア面でも、実用性を重視した堅実なアップデートが光る。バッテリー容量は先代の2倍以上となる1,400mAhへ増強され、スタミナ不足という弱点を克服した。2GBのメモリと32GBのストレージは、派手な動作を求めない読書端末としては必要十分なスペック。物理ボタンを側面に配しつつ、前面には直感的な操作を支える静電容量式ボタンを備えるなど、操作系の洗練も進んでいる。
中国での販売価格は約50ドルと、ガジェット好きならずとも手が伸びる戦略的な設定だ。Googleサービスのサポートについては現状不透明な部分も残るが、サイドロードによって環境を構築できる層にとっては、これほど遊びがいのあるサブ機も珍しい。
大型化の一途を辿る電子書籍リーダー市場において、あえてスマホとの「共生」を選んだS4。デジタルデトックスと利便性の狭間で揺れる現代人にとって、この小さなAndroid端末は、最も身近な読書体験をアップデートする起爆剤になるだろう。数ヶ月以内と噂されるグローバル展開が待たれる。
Source:Good e-Reader

