終わらないと思われたAIのメモリ特需に異変?DDR5価格が30%下落する中、需要増と「Googleの最適化技術」による需要減の綱引きが始動…

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世界的なDDR5メモリの価格下落が始まっている。だが、長らく続く深刻なメモリ不足がこれで完全に解消に向かうと判断するのは早計だ。

TrendForceの最新調査によると、米国や欧州の市場でDRAM価格の下落が顕著になっている。AmazonではCorsairのVengeance 32GB DDR5キットが379.99ドルと、ここ数ヶ月の最安値を記録した。

さらに劇的なのがアジア市場の動き。中国では有名ブランドの16GBモデルが最高値から25~30%も急落し、32GBモジュールに至っては3,000元から1,950元(約283ドル)へと激しい値崩れを起こしている。自作PCユーザーにとっては久々の朗報だ。

しかし、SKハイニックスやサムスンといった半導体大手の顔色は変わらない。株価こそ一時的な下落を見せたものの、主要サプライヤーの契約価格は極めて安定した水準を保ち続けている。

強気の背景にあるのは、終わりの見えないAIブーム。データセンターで稼働する巨大なAIモデルは、桁違いの高帯域幅メモリ(HBM)を貪欲に飲み込み続ける。Nvidiaをはじめとする巨大企業との長期固定契約が、メーカー側に揺るぎない安定をもたらしているのが現状だ。

一方で、市場の潮目を変えうる興味深い兆候も現れ始めた。

世界のメモリ生産の4割を囲い込むと噂されたOpenAIが、ここに来て発注量を絞っているとの報道が飛び込んできた。

さらに市場の耳目を集めるのが、Googleによる最適化技術「TurboQuant」。このアルゴリズムは、AI処理におけるDRAMとHBMの消費量を劇的に削減するポテンシャルを持つ。仮にこの技術が業界標準となれば、現在の異常なまでのメモリ需要は一気に冷え込む公算が大きい。投資家たちがAI銘柄の先行きに慎重な姿勢を見せ始めているのも頷ける。

TrendForceは今回のDDR5価格下落を消費者主導の短期的な調整と冷静に分析する。だが、モデルの複雑化による需要増と、アルゴリズム最適化による需要減の綱引きはすでに始まっている。

Source:TrendForce

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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