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OnePlus 15Tは、スマホの評価軸を「効率」から「パワー」へと強引に引き戻す一台だ。3月24日の発表を前に露呈したその姿は、7500mAhという狂気的なバッテリー容量と、まさかのディスプレイ部材ダウングレードという、極端な二面性を孕んでいる。
特筆すべきは、やはりそのスタミナ性能だろう。前モデルの6260mAhから一気に7500mAhへと増強されたバッテリーは、もはやモバイルバッテリーを携行する必要性を過去のものにする。100Wの有線充電に加え、待望の50W無線充電にも対応。利便性は確実に底上げされた。
その一方で、議論を呼びそうなのが画面の仕様変更だ。前モデルで採用されていた省電力性に優れるLTPOパネルから、安価なLTPSパネルへとあえて退化させている。解像度は1.5Kを維持し、ベゼル幅も1.1mmと極限まで削ぎ落とされているものの、電力効率の面では一歩後退した形だ。

しかし、OnePlusはこの穴を165Hzという圧倒的なリフレッシュレートで埋めにきた。効率を捨ててでも、ゲーミングデバイスに近い極上の視覚体験を追求した結果。そう読み解くのが妥当だ。
SoCには、フラッグシップ機と同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載。コンパクトな筐体にこのモンスターチップと巨大なバッテリーを詰め込み、さらに3.5倍光学ズームのペリスコープカメラまで備える。194グラムという重量増は、この圧倒的な物量を考えればむしろ納得の範疇だ。
もはやスマートフォンの進化は、薄さや軽さを競う段階を終えた。OnePlus 15Tが示すのは、多少の部材コストを削ってでも、ユーザーが最も切望する電池持ちと処理能力に全振りする、極めて現実的で野心的な選択だ。
今回のリークが示すのは、OnePlusが効率重視の優等生から、一点突破型の破壊者へと回帰した事実だろう。LTPOを捨ててまで手に入れた165Hzと大容量バッテリーが、実際のユーザー体験においてどれほどのインパクトを与えるのか。海外展開への期待も含め、3月24日の正式発表から目が離せない。

