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Appleの次世代スマートフォン展開が、かつてない変則的なスケジュールになりそうだ。
待望の折りたたみモデルであるiPhone Foldの登場が12月にずれ込む一方、消滅したはずのPlusモデルが来春のラインナップに急浮上している。今年のiPhone市場は、異例の段階的リリースによって常に話題が途切れない状況が続く。
iPhone 18シリーズは、今年の9月にハイエンドのProとPro Maxが先行して投入される見通しだ。
これまで9月の同時発表が有力視されていたApple初の折りたたみ端末だが、著名アナリストのレポートによれば、出荷は12月に変更された可能性が高い。
この遅れは、単なる開発の遅延ではない。2017年にiPhone 8シリーズを先行させ、真打ちであるiPhone Xを遅らせて市場の熱狂を牽引したあの戦略の再来だ。
すでにサムスンや中国メーカーが熾烈なシェア争いを繰り広げる折りたたみ市場。そこに後発として参入するAppleは、あえて主力のProモデルと発売時期を切り離すことで、初代FoldあるいはUltraのプレミアム感を強烈に印象付ける狙いがある。
さらに市場をざわつかせているのが、来年3月に予定されている通常モデル群の動向。
iPhone 18や廉価版の18eに加え、iPhone 18 PlusまたはiPhone Air 2の存在が囁かれている。
AppleはiPhone 17シリーズで薄型軽量のAirを投入し、大画面モデルのPlusを廃止したばかり。もし18 Plusの名称がわずか1年で復活するなら、デザイン性を重視したAir路線が期待ほどの爆発力を生まず、実用的な大画面とバッテリー容量を求める市場の声に軌道修正した証拠になる。
逆にAir 2として継続されるなら、薄型という新たなカテゴリーを諦めずにじっくり育てていくというAppleの意地が垣間見える。
これほど細分化された複雑なリリース計画は、Appleにとって明らかに大きな転換点だ。
まずは、9月のProモデルで口火を切り、12月のFoldで新しい未来を提示し、春のスタンダードモデルで幅広いニーズを刈り取るつもりだ。
スマートフォンの進化が成熟期を迎え、買い替えサイクルが長期化する昨今。年間を通じて絶え間なく消費者の関心を引き留めるための、計算し尽くされた新たな包囲網が完成しつつある。

