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Huaweiの最新ハイエンドイヤホン「FreeBuds Pro 5」が、中国での発売から2か月を経てついにグローバル市場に投入された。Galaxy Buds 4 Proの強力な対抗馬として期待を集める製品だ。しかし、手放しでは喜べない。中国版で注目を集めた革新的な機能の多くが、グローバル版では無惨にも削ぎ落とされている。
外観こそ中国版と同じだが、中身はまったく異なる。
最大の痛手は、自社開発のKirin A3チップと独自通信規格「NearLink」の非搭載だ。これにより、中国版の目玉であった4.6MbpsのHi-Resワイヤレスオーディオ再生は幻となり、グローバル版のオーディオストリーミングは半分の2.3Mbpsに留まっている。え…


AI機能の削減も顕著。AI要約やリアルタイム音声文字変換、ボイスレコーダーといった、現代のスマートイヤホンに求められる付加価値が見事に抜け落ちている。一部の機能がHuaweiデバイスに限定されている点も含め、自社エコシステムへの強引な囲い込み戦略が透けて見える。
それでも、オーディオ機器としての基礎体力は極めて高い。
片耳5.5gという軽量ボディに、デュアルDSPとデュアルDACを搭載。10Hzから48kHzまでをカバーするデュアルドライバー構成により、精細なリスニング体験を提供する。デュアルエンジンAIノイズキャンセリングの性能は、先代のFreeBuds Pro 4と比較して最大220%も向上。ヘッドトラッキング対応の空間オーディオやBluetooth 6.0、マルチポイントへの対応など、フラッグシップに相応しいハードウェアスペックは維持している。
| 項目 | 仕様 |
| 重量 | 片耳5.5g |
| デザイン | 密閉型、フラットな楕円形ステム |
| 防塵・防水 | イヤホン:IP57 / 充電ケース:IP54 |
| オーディオ | デュアルDSP、デュアルDAC、10Hz〜48kHz対応デュアルドライバー |
| 通信 | Bluetooth 6.0、マルチポイント対応、2.3Mbpsオーディオストリーミング |
| ノイズキャンセリング | デュアルエンジンAIノイズキャンセリング |
| バッテリー(ANCオン) | 単体最大6時間 (L2HC/LDAC最大5時間) / ケース併用25時間 (同22時間) |
| バッテリー(ANCオフ) | 単体最大9時間 (L2HC/LDAC最大8時間) / ケース併用38時間 (同33時間) |
| 付属品 | シリコン製イヤーチップ4組 |
英国で149.99ポンド、欧州で169.99ユーロという価格設定は、4月4日までの割引を含めれば戦略的だ。ハードウェアの完成度は間違いなく一級品。
しかし、ソフトウェアとチップレベルでの露骨なダウングレードは、スペックに敏感な層を失望させるに十分な理由になる。グローバル市場におけるHuaweiの苦しい立ち位置を象徴する、アンバランスな名機。消費者がこの「制限付きの高性能」をどう評価するのか、市場の審判が下るのはこれからだ。
Source:Huawei

