ChatGPTに「月額1,500円」の廉価版「ChatGPT Go」が登場。これは救世主か、それとも広告地獄への入り口か

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待ち望んでいた日が来た。「ChatGPT Go」の登場である。

AIが生活の一部になりつつある今、「便利だとは思うが、毎月3,000円も払うほどではない」と躊躇していたのは私だけではないはずだ。

NetflixやSpotifyのサブスクで財布が悲鳴を上げている現代人にとって、この「月額1,500円」という選択肢は、砂漠で見つけたオアシスのようにも、あるいは新たな課金沼への甘い誘いようにも見える。

結論から言おう。この新プランは、AIとの付き合い方を根底から変える「劇薬」になる。ガジェットオタクとしての偏愛を交えて、このニュースの観ていこう。

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1,500円という絶妙な価格設定の罠

「月額1,500円」。この価格設定を見た時、私はOpenAIの戦略の巧みさに舌を巻いた。ランチ1回分、あるいはスタバのフラペチーノ大盛り一杯分。これなら「とりあえず試してみるか」と心理的なハードルを軽々と超えてくる。

しかし、喜んでばかりはいられない。この安さには明確な理由がある。「広告」だ。

OpenAIは、今後数週間以内に無料版と、この「ChatGPT Go」において広告のテストを開始すると発表した。

今まで執事のように恭しく、清潔な空間で答えてくれていたChatGPTが、急に「この商品どうですか?」と営業をかけてくる未来。想像してみてほしい。人生相談をしている最中に、空気清浄機の広告が出てくるシュールさを。

私は正直、この変化に一抹の寂しさを覚える。「お前も結局、そっち側(広告モデル)に行くのか」と。

各プランの残酷なまでの格差

では、具体的に何が違うのか。今回発表された情報を整理し、日本のユーザー向けに金額を換算して表にしてみた。ここには明確な「階級社会」が存在する。

プラン名価格(月額)AIモデル広告特徴
Free無料GPT-5.2 Instantあり(予定)基本機能のみ。お試し枠。
ChatGPT Go1,500円GPT-5.2 Instantあり(予定)メッセージ・画像生成が無料版の10倍。記憶容量増。
ChatGPT Plus3,000円GPT-5.2 思考モデルなし深い推論が可能。プロ・ヘビーユーザー向け。
ChatGPT Pro30,000円GPT-5.2 思考モデルなし企業・超ヘビーユーザー向け。

ここで注目すべきは、「Go(1,500円)」と「Plus(3,000円)」の間にある決定的な壁だ。

Goプランで使えるのは「GPT-5.2 Instant」。名前からして「速いけど、じっくり考えない」モデル。無料版と同じ思考。対してPlus以上は「思考モデル」だ。

これは、軽自動車とスポーツカーの違いではない。「優秀なアルバイト」と「熟練の専門家」ほどの能力差がある可能性がある。1,500円払っても、肝心の「深い推論」が必要なタスクには太刀打ちできないかもしれないのだ。この「寸止め」感。実に商売がうまい。

広告は「悪」なのか? 実はWin-Winの可能性

「金払って広告見せられるのかよ!」と憤る気持ちは痛いほどわかる。私もそう思う。だが、冷静に考えてみると、これは必然の帰結だ。

AIの運用コストは莫大だ。電気代、サーバー代、GPU代。これらをすべてユーザーのサブスク代だけで賄うには、3,000円でも安すぎるくらいなのだ。

そこで「広告」というスポンサーを連れてくることで、ユーザーの負担を1,500円まで下げる。これはテレビ放送と同じモデルだ。

考えようによっては、広告が表示されることで、AIが「検索エンジン」に近づいたとも言える。今の悩みにマッチした商品がサッと提案されるなら、

それは「邪魔な広告」ではなく「便利な情報」になるかもしれない。OpenAIも「プライバシーは保護する」と明言している。ここを信じるならば、我々は安価にAIを使い倒す権利を手に入れたことになる。信じるならね…

結局、あなたはどう動くべきか

では、購入を検討している迷える子羊たちへ、私なりのアドバイスを送ろう。

まず、「ChatGPT Plus(3,000円)」を契約しているユーザー。

絶対に動くな。ステイだ。「思考モデル」の深い推論能力と、広告のない快適な環境は、一度手放すと戻れない。月1,500円の差額を惜しんで、ストレスを買う必要はない。

次に、「無料版」で我慢しているユーザー。

今すぐ「ChatGPT Go(1,500円)」を検討すべきだ。特に「回数制限ですぐ止まる」「もっとファイルを読み込ませたい」とイライラしていた人には、1,500円は破格の投資になる。

使用頻度が「毎日なんとなく触る」程度なら、Goプランが最適解だ。

ただし、一つだけ忠告がある。

「深い悩み相談」や「複雑なプログラミング」をしたいなら、最初からPlus(3,000円)にしておけ。Instantモデルで的外れな回答を連発されて時間を浪費するくらいなら、高い金を払ってでも時間を買った方がいい。なんならGeminiさんでもい…

今回の「ChatGPT Go」と広告導入は、AIが一部のマニアのおもちゃから、万人のための「社会インフラ」になるための通過儀礼なのだと思う。

少しの広告と引き換えに、無限の知能を手に入れる。悪くない取引ではないか。

さあ、恐れずに新しい扉を開こう。1,500円なら、失敗してもランチ一回我慢すればいいだけのこと。

AIがあなたの良き相棒となり、そして表示される広告が、意外とあなたの欲しいものだったりする日が来ることを願っている。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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