Xiaomi新スマートグラスが手頃な価格で登場!脅威の「バッテリー12日間」。あえて画面を捨てた“賢すぎる戦略”とは

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深夜、海外のガジェットニュースを流し読みしていた私の指が、ある一文で完全に止まった。

最大12日間のバッテリー。

これまでスマートグラスといえば、派手な機能と引き換えに数時間で息絶える「ひ弱なガジェット」か、重すぎて鼻が悲鳴を上げる「ハイテクな拷問器具」のどちらかだったはずだ。

ところがXiaomiが発表した「Mijiaスマートオーディオグラス」の最新モデルは、その常識を土足で踏み荒らそうとしている。

ついに、スマートグラスが「充電の呪縛」から解き放たれ、ただの眼鏡として生活に溶け込む時代が来たのかもしれない。期待と、そして「本当にそんなことが可能なのか」という疑念が、私の胸の中で激しく火花を散らしている。

Source:Xiaomi

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画面がないからこそ手に入れた究極の日常着

まず、この製品の立ち位置を明確にしておく必要がある。Xreal R1のような「目の前に巨大なスクリーンが現れる」タイプを期待しているなら、回れ右をしたほうがいい。

このグラスには、レンズに映像を映し出す機能はない。その代わり、スピーカー、マイク、そしてカメラという、私たちの五感を拡張する最小限かつ最強の武器が詰め込まれている。

例えるなら、MetaとRay-Banがタッグを組んで世界を席巻しているあのスマートグラスの、Xiaomi流アンサーといったところだ。

特筆すべきは、その薄さと軽さである。従来のモデルよりもさらに洗練されたフォルムは、一見すると少しおしゃれな眼鏡にしか見えない。

ガジェットを身につけているという「気負い」を、ここまで綺麗に削ぎ落としてきたことには、正直驚きを隠せない。

Xiaomi新型スマートグラスの主要スペック

項目詳細スペック
スタンバイ時間最大12日間
連続再生時間最大13時間
通信規格Bluetooth 5.4
耐久性IP54(防塵・防滴)
音声入力4つのマイク搭載
特徴機能短時間録画用カメラ、タッチ操作、音声アシスタント
対応OSAndroid 10.0以上 / iOS 14以上

バッテリー寿命という名の暴力的なまでの正義

このデバイスの真骨頂は、何と言っても12日間というスタンバイ時間だろう。

多くのユーザーがスマートグラスを敬遠する最大の理由は「管理の面倒くささ」にある。スマホ、時計、イヤホン、さらには眼鏡まで毎日充電しろと言われたら、私だって発狂する。

だが、12日間も持つのであれば話は別だ。たまに思い出したように充電器に繋ぐだけで、常に準備が整っている。この「安心感」こそが、ガジェットを日常の道具へと昇華させる最後のピースなのだ。

連続使用も13時間と、丸一日の外出には十分すぎるスタミナを誇る。朝の通勤から夜の帰宅まで、BGMを流し続け、ハンズフリーで通話し、ふとした瞬間をカメラに収める。

そんな魔法のような生活が、バッテリー残量を気にせずに実現できる。これはもはや、スペックという名の「自由」の提供ではないか。

視界を奪わないスマートさが生む意外な盲点

ここで、多くの人が陥るであろう「ズレ」について触れておきたい。

世の中は「AR(拡張現実)で目の前に情報が出るのが未来だ」と騒いでいる。だが、実際に街中であらゆる情報が視界に飛び込んできたらどうだろうか。

歩きスマホどころではない。脳は瞬く間にオーバーフローし、私たちは情報の海に溺れてしまうはずだ。

Xiaomiが今回、ディスプレイをあえて排除し「音」と「記録(カメラ)」に特化したのは、極めて現実的で、かつ賢い選択だと言わざるを得ない。

目に見える景色はそのままに、耳から必要な情報だけを取り入れ、指先ひとつで音声を操る。

この「情報の引き算」こそが、2026年を生きる私たちに必要な、本当のスマートさではないだろうか。

ただ、一つだけ懸念がある。これほどまでに「ただの眼鏡」に見えてしまうと、カメラで撮影していることが周囲に伝わりにくいという点だ。

テクノロジーの進化が、マナーや倫理のアップデートを追い越してしまう。その時、私たちはこの便利な道具とどう向き合うべきか。ユーザー一人ひとりの品性が試されることになるだろう。

今すぐ手に入れるべきかそれとも待つべきか

価格はユーロ圏で179.99ユーロ、英国で169.99ポンド。日本円に換算すれば3万円を切る価格帯だ。

Metaのスマートグラスが5万円を優に超えることを考えれば、このコストパフォーマンスはもはや驚異的という他にない。

あなたがもし、以下のような悩みを抱えているなら、このグラスは救世主になる可能性がある。

  • イヤホンを長時間つけていると耳が痛くなる
  • 子供やペットの決定的瞬間を、スマホを取り出さずに残したい
  • 通知を確認するために何度もスマホを取り出す生活に疲れた

Bluetooth 5.4に対応し、接続の安定性も申し分ない。AndroidでもiPhoneでも、今の環境を変えずにそのまま導入できる。

この手軽さこそが、Xiaomiが狙っている「スマートグラスの民主化」の正体なのだ。

未来は鼻の上に載っている

私はこれまで、スマートグラスを「意識高い系の玩具」だと心のどこかで馬鹿にしていた。

だが、このMijiaスマートオーディオグラスのスペックを見せつけられた今、その偏見はガラガラと音を立てて崩れ去っている。

私たちは、スマホという黒い板を見つめ続ける生活に、少しだけ疲れ始めているのではないだろうか。

顔を上げ、街の景色を眺めながら、必要な情報だけをスマートに受け取る。そんな「人間らしい」生活を取り戻すための鍵が、この鼻の上の小さなデバイスに隠されているような気がしてならない。

新しいガジェットを手にする時の、あの胸の鼓動。それを久しぶりに思い出させてくれた。

願わくば、このグラスを通して見るあなたの世界が、昨日よりも少しだけ鮮やかで、自由なものになりますように。

まずは、あなたの耳元で、お気に入りの音楽を奏でることから始めてみてはいかがだろうか。

次に私がこの記事を更新する時は、おそらくこのグラスを実際に装着して、ハンズフリーでタイピングしている時だろう。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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