iPhone Airは人力でへし折る事は不可能!?ザック・ネルソンの過酷なテストが証明した驚異の耐久性

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iPhone Airは、その圧倒的な薄さで発表当初から大きな注目を集めていました。しかし、同時に囁かれていたのが「この薄さで本当に耐久性は大丈夫なのか?」という不安の声です。

過去のiPhone 6 Plusで起きた「ベンドゲート」の悪夢を思い出す人も少なくありませんでした。そんな中、YouTubeの人気チャンネル「JerryRigEverything」のザック・ネルソン氏が、iPhone Airの耐久性を徹底的に検証する動画を公開。その結果は、多くの人々の予想を裏切るものでした。今回は、その衝撃的なテスト結果を深掘りし、iPhone Airが持つ真の強さの秘密に迫ります。

“Bendgate 2.0″は、iPhone 6 Plusで発生した「Bendgate」騒動の再来を意味する俗語です。
iPhone 6 Plusは、薄いアルミニウム製のボディがポケットに入れたり、圧力がかかったりすることで簡単に曲がってしまうという問題が広く報じられ、社会現象となりました。このことから、新しいiPhoneモデルや他のスマートフォンが同様の耐久性の問題を抱えるのではないかという懸念を指して、「Bendgate 2.0」と表現されます。

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iPhone Air、悪名高い曲げテストを余裕でクリアした理由

iPhone Airが今回の耐久性テストで最も注目されたのは、やはり「曲げ」に対する耐性でしょう。ザック氏の過酷なテストは、まず両手の親指で背面から力を加えるというもの。通常、この段階で薄いスマートフォンはたわんだり、最悪の場合は壊れてしまうこともあります。しかし、iPhone Airはびくともしませんでした。

次に、画面側から力を加えてみましたが、多少のたわみは見られたものの、力を緩めるとすぐに元のまっすぐな状態に戻りました。この驚異的な復元力は、iPhone Airに採用されたグレード5のチタンフレームが大きく貢献しています。

チタンはアルミニウムの2倍の剛性と60%の弾性を持つとされており、圧力がかかっても簡単に曲がらず、元の形状に戻ろうとする性質があります。この特性が、わずか5.6mmという驚異的な薄さを実現しつつ、高い耐久性を両立させる鍵となっていたのです。

Ceramic Shield 2の進化とアンチリフレクション性能の課題

曲げテストの他にも、ザック氏はiPhone Airの画面の耐久性も検証しました。傷のつきやすさを測定するモース硬度テストでは、Appleが「Ceramic Shield 2」と呼ぶ新しいガラスがその真価を発揮しました。一般的なスマートフォンの画面が硬度6で傷がつき始めるのに対し、iPhone Airは硬度7のピックでもほとんど傷がつきません。

ザック氏が「Appleが私のラインを台無しにした」とジョークを言うほど、その耐久性は目を見張るものがありました。これは、昨年のiPhone 16シリーズよりも大幅に改良されており、ライバルであるGalaxy S25 UltraのGorilla Armor 2を上回る結果となりました。

しかし、一方で課題も見つかりました。それは画面の反射防止性能です。Appleは「反射防止性能を向上させるApple設計のコーティング」を施していると謳っていますが、ザック氏のテストでは、2年前に発売されたSamsungのGalaxy S24 Ultraと比較して、明るい光の下でのぎらつき軽減効果が劣ることが指摘されました。美しい画面体験は、ディスプレイの性能だけでなく、光の反射をいかに抑えるかも重要な要素です。この点に関しては、今後の改善が期待されるでしょう。

究極の破壊テストを行うザック・ネルソン

ザック氏のテストは、単なる曲げや傷のテストだけでは終わりません。彼は自宅のガレージにあるクレーンスケールを使用し、iPhone Airが物理的に破壊されるまでにどれだけの力に耐えられるのかを究極の破壊テストで試しました。iPhone Airは、実に216ポンド(約98kg)の重圧に耐え、ようやくフロントガラスが割れ、チタンフレームが復元限界を超えてたわみました。

驚くべきことに、このとてつもない重圧にもかかわらず、背面ガラスは無傷のままでした。さらに、電源を入れると正常に起動し、使用可能な状態を保っていたのです。この結果は、私たちが普段生活の中で遭遇するような、うっかりスマホの上に座ってしまった、といった程度の圧力ではiPhone Airが壊れる可能性が極めて低いことを明確に示しています。

ザック氏が語った「Airが壊れる前にズボンのポケットが破れるだろう」という言葉は、その驚異的な耐久性を端的に物語っています。

ベンドゲート2.0の懸念を払拭したiPhone Airの真価

今回のザック・ネルソン氏の耐久性テストは、iPhone Airの薄さが単なるデザイン上の特徴ではなく、最先端の素材と技術によって高い耐久性と両立していることを証明しました。

一部で懸念されていた「ベンドゲート2.0」の可能性は、このテスト結果によって完全に払拭されたと言えるでしょう。私たちが日常的にスマートフォンを使う上で直面する可能性のある、様々な物理的な負荷に対して、iPhone Airは非常に高い耐性を持っていることが明らかになりました。

しかし、反射防止コーティングのように改善の余地がある部分も指摘されています。Appleが今後、この点にどのように対応していくのか、今後の動向にも注目が集まります。しかしながら、少なくとも耐久性という観点において、iPhone Airは疑う余地のない、非常にタフなスマートフォンであることが証明されたと言えるでしょう。この耐久性が、超薄型デザインを安心して楽しめる最大の理由となるはずです。

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