スマートフォンの進化は止まるところを知りませんが、特に注目を集めるのがSamsungの折りたたみ式デバイス、Galaxy Zシリーズです。毎年夏に発表される新モデルを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。例年通りであれば、今年も7月頃に次世代機である「Galaxy Z Fold 7」と「Galaxy Z Flip 7」が登場すると予想されています。
発表が近づくにつれて、様々なリーク情報が飛び交うのが恒例ですが、今回はユーザーの関心が非常に高い「バッテリー容量」に関する気になる噂が浮上してきました。最新のリークによると、なんと大型モデルのGalaxy Z Fold 7のバッテリー容量は据え置きとなる可能性がある一方、コンパクトなGalaxy Z Flip 7は大幅な容量アップを果たすかもしれない、というのです。これは一体どういうことなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。


Galaxy Z Fold 7とZ Flip 7の最新情報まとめ
今回のバッテリー容量に関する情報は、海外テックメディア「The Tech Outlook」が発見した、UL Demko認証プラットフォームのリストに基づいています。認証機関の情報は信憑性が高いとされることが多く、正式発表前のスペックを知る上で重要な手がかりとなります。リストには、次期Galaxy Z Fold 7およびZ Flip 7のものと思われるバッテリーのモデル番号と容量が記載されていました。
Galaxy Z Fold 7さん、今回もバッテリー容量は変わらない?

まず、ブック型の大型折りたたみスマートフォンであるGalaxy Z Fold 7についてです。リークされた情報によると、Fold 7には「EB-BF966ABE」と「EB-BF967ABE」というモデル番号の2つのバッテリーが搭載されるようです。それぞれの定格容量は2,126mAhと2,146mAhで、合計すると4,272mAhとなります。
これは、Samsungがマーケティング上「4,400mAh」として販売している容量に相当します。驚くべきことに、この4,400mAhという容量は、現行のGalaxy Z Fold 6だけでなく、Fold 5、そして2021年発売のFold 3から変わっていません。もしこのリーク情報が正しければ、Galaxy Z Fold 7は実に4世代連続で同じバッテリー容量を採用することになります。
毎年、ディスプレイの輝度向上やプロセッサの性能アップなど、電力消費に関わる進化がある中で、バッテリー容量が据え置かれるというのは、一部のユーザーにとっては少々残念なお知らせかもしれません。より長時間のバッテリー駆動を期待していた方にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。
Galaxy Z Flip 7さんは、待望の大幅アップグレードか?

一方、縦折り式のコンパクトなGalaxy Z Flip 7については、明るいニュースが飛び込んできました。リーク情報によると、Flip 7には「EB-BF766ABE」と「EB-BF767ABE」というモデル番号のバッテリーが搭載され、それぞれの定格容量は1,189mAhと2,985mAhとのこと。合計すると4,174mAhとなり、これはマーケティング上「4,300mAh」として販売される可能性が高い容量です。
現行のGalaxy Z Flip 6のバッテリー容量は4,000mAhであるため、もし4,300mAhが実現すれば、実に300mAhもの大幅な増加となります。これは、歴代Z Flipシリーズの中でも最大のバッテリー容量であり、ユーザーのバッテリー持ちに対する不満を解消する大きな一歩となるかもしれません。小型の筐体でありながら、バッテリー容量を着実に増やしてきたFlipシリーズの進化が、次期モデルでも期待できそうです。
なぜFoldは据え置きで、Flipは増量なのか?
ここで興味深いのは、より大きなデバイスであるはずのZ Fold 7のバッテリー容量が据え置かれる(かもしれない)一方で、よりコンパクトなZ Flip 7が容量を増やし、その差がわずか100mAhにまで縮まるという点です。
考えられる理由としては、いくつかの可能性があります。
- 設計上の制約
Galaxy Z Foldシリーズは、薄型化や軽量化、あるいはペン収納スペースの確保など、内部設計の制約が大きいのかもしれません。バッテリー容量を増やすよりも、他の要素を優先した結果、容量据え置きという判断に至った可能性が考えられます。 - 省電力技術の向上
新しいプロセッサやディスプレイ技術の採用により、デバイス全体の消費電力が改善され、バッテリー容量を増やさなくても同等以上のバッテリーライフを実現できるとSamsungが判断した可能性もあります。 - Flipシリーズの戦略的強化
より多くのユーザー層にアピールするために、携帯性に優れるFlipシリーズの弱点とされてきたバッテリー持ちを大幅に改善し、商品力を高めようという戦略的な意図があるのかもしれません。
もちろん、これらはすべて憶測に過ぎません。しかし、コンパクトモデルのバッテリー容量が大型モデルに肉薄するという状況は、非常に興味深い展開と言えるでしょう。

まとめ
今回浮上したGalaxy Z Fold 7とZ Flip 7のバッテリー容量に関するリーク情報は、期待と少しの驚きをもたらすものでした。特に、Z Foldシリーズが4世代連続で4,400mAhに留まる可能性がある一方、Z Flip 7が4,300mAhへと大幅にジャンプアップするかもしれないという点は、今後の折りたたみスマートフォンの進化の方向性を示す上で、非常に示唆に富んでいます。
Foldシリーズユーザーにとっては、バッテリー容量の据え置きは少々残念に聞こえるかもしれませんが、省電力性能の向上によって実際のバッテリーライフが改善される可能性も残されています。一方、Flipシリーズユーザーにとっては、待望のバッテリー容量アップは朗報であり、より快適なモバイル体験への期待が高まります。
とはいえ、これらはあくまで現時点でのリーク情報に基づいた噂に過ぎません。Samsungからの正式な発表があるまでは、確定情報ではありません。例年通りであれば7月頃に開催されるであろう「Galaxy Unpacked」イベントで、その全貌が明らかになるはずです。バッテリー容量だけでなく、デザイン、カメラ、パフォーマンスなど、次世代折りたたみスマートフォンがどのような進化を遂げているのか、今から公式発表が待ち遠しいですね。
