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フォルダブルスマホの完成形は、開かずとも完結する操作性にある。4月29日に正式発表を控えるMotorola Razr Ultra 2026は、まさにその理想を4インチの巨大なセカンダリディスプレイに託してきた。リークされたプロモーション映像からは、もはやサブとは呼べないほど多機能化した外部画面の姿が浮かび上がる。
外観デザインに劇的な変化はないものの、ブルーとブラウンのシックなカラー展開は、ガジェットとしての洗練度を一段引き上げた印象だ。特筆すべきは、パーソナライズ機能が強化された背面ディスプレイの存在だろう。時計のデザインバリエーションはもちろん、ユーザー自身の写真を背景に設定したり、天気やバッテリー残量といった詳細なウィジェットを自在に配置したりと、閉じた状態での表現力が格段に増している。
カメラ性能についても、5000万画素のメインと超広角を組み合わせた構成を継承した。ヒンジを途中で止めて三脚代わりにするスタンドモードや、手のジェスチャーでシャッターを切るUIは、折りたたみ機ならではの体験をより直感的なものにする。充電中にセカンダリディスプレイがステータスモニターとして機能する点も、ユーザーの日常に寄り添った細やかな配慮といえる。


しかし、冷静にスペックを俯瞰すると、手放しでは喜べない側面も見えてくる。心臓部には前モデル同様のSnapdragon 8 Eliteが据え置かれるとの予測が根強く、処理能力の飛躍的な向上は期待しにくい。バッテリー容量が5,000mAhへと微増し、実用面での底上げは図られているものの、最大の問題は1,299ドルから1,499ドルへと跳ね上がるとされる強気な価格設定だ。
かつてのコスパのモトローラというイメージを脱却し、完全にラグジュアリー路線へと舵を切った今回の新型。競合のサムスンが追い上げる中で、この価格差に見合うだけの所有欲と体験価値を消費者に提示できるかが、今後のシェアを左右する分水嶺となる。
背面画面の大型化というトレンドを作ったパイオニアが、機能の成熟と価格の高騰というジレンマをどう突破するのか。その成否は、折りたたみスマホ市場全体の未来を占うリトマス試験紙となるはずだ。
razr 70 ultra pic.twitter.com/DF2SrGddAi
— Evan Blass (@evleaks) April 22, 2026

